私がかってに勘違いしたのか、去年も訪ねた芦ノ湖の湖畔の一本桜が「咲いた」という情報を目にしたと思って箱根に出かけてしまった。 今年は寒さで全体に開花が遅れてるのに、去年(4/16)と同じはおかしくないかと内心で訝りつつも、去年は散り初めてたし…
「移住」って日本人にはあまり馴染みがない。主人公ノラの、韓国からカナダへ家族で移住して、長じてさらに単身アメリカへ、という経歴は、セリーヌ・ソン監督自身の経歴でもあるそうだ。 そう聞くとこの映画の冒頭はそういう経歴の人に独特の視点なのかもし…
全然関係ないけど、ウスター美術館の「ウスター」はウスターソースの「ウスター」と同じ綴りだったが、こんな綴り“ Worcester”とは知らなかった。せいぜい“uu”とか、“wo”とかなのかなと思うじゃないですか。“worce”って。 今週末で会期末。東京都美術館なの…
『ソウルメイト』『ソウルメイト/七月と安生』『テルマ&ルイーズ 4K』となぜか女性たちの友情を描く映画を立て続けに観ることとなったが、この『コール・ジェーン -女性たちの秘密の電話-』もそのひとつ。しかもこれは実話に基づいている。 監督・脚本は『…
良心的って言葉を映画評に用いる場合それはどういう意味なんだろう。 名作でかつ良心的な映画はありうる気がする。一方で、あまり出来の良くない映画を良心的とは言わない気がする。出来の悪い映画が良心的だろうがどうだろうが知ったことじゃない。良心的と…
SUZUKIはVストローム推しだった。VストロームはKawasakiのversysと同じデビューだったと記憶してる。versys250は2023年でカタログ落ちして今は650ccしかない。versysよりややオン寄りのVストロームの方が人気なのかも。 Kawasakiはメグロが250ccなのでメグロ…
町田まで行って一応IMAXで観た。 クリストファー・ノーランってわかりやすいって思った。 私つねづね思ってきたけど、日本が唯一の被爆国とか言って被害者ぶってるの何か気持ち悪いんですよね。同じ日本人として恥ずかしい。 日本もドイツも原爆を開発しよう…
英国のバイクはもちろん今までも出展していたけれど、多分ブレグジットとTPP加盟のために増えている。 NEW THRUXTON FINAL EDITIONhttps://www.triumphmotorcycles.jp/bikes/classic/thruxton-rs/thruxton-final-edition-2024TRIUMPHはもちろんだけど、 MUTT…
私、基本的にアニメ見ないんだけど、日本のアニメのレベルは高いわ、結局。 『デッドデッドデーモンズデデデデストラクション 前章』のことだけど、絵、シナリオ、キャスト、オリジナリティ、文句のつけようがない。すばらしいとしか言いようがない。 こうい…
電動二輪って意味でいちばん驚いたのはKawasakiのハイブリッド Z7 hybridプロトタイプではなく実際に売るみたい。メーカー希望小売価格 1,848,000円~。www.kawasaki-motors.com Z7 hybrid 諸元www.kawasaki-motors.comバイクの限られたスペースにエンジンと…
今年はBMWだけが「キャンギャル」っていうのを使っていた。「不適切にも程がある」じゃないけれど、不思議なもので今は「もういいわ」って感じになる。 昔は嬉々として こういうの撮ってたけどすぐに飽きた。 BMWのボクサーエンジンにはいつ見ても感動する。…
デカいバイクにそもそも興味がないので、今まで気にかけてなかったから、これまでのショーにも出てたのかもしれないが、NX400の後ろにアフリカツインがあった。 2024 CRF1100L Africa Twin https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/k/knockeye/20240…
週末に東京モーターサイクルショーがあった。 あいかわらずすごい人をかき分け写真を撮ってきたけど、速報的にびっくりしたのはHONDAのNX400。 HONDA NX400 諸元HONDA NX400 ホンダの「NX」っていうと、1980年代に「AX-1」っていうオフ車とオン車の中間くら…
国立西洋美術館では、ゴヤの《戦争の惨禍》の全場面が公開中。 真理はよみがえるだろうか ゴヤ<戦争の惨禍>全場面《55番 物乞いは最低だ》https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/k/knockeye/20240321/20240321053241_original.jpg「地べたに座り…
という長いタイトルの展覧会が国立西洋美術館で開催中。 国立西洋美術館が現代美術を展示するのは珍しい。ゲスの勘繰りとしては、円安と予算縮小でいよいよ海外の作品が借りられなくなったのではないかと思われる。 しかし、結果的にすごくエキサイティング…
マシュー・ボーンの『アーガイル』の予告編がすごく面白くて、ブライス・ダラス・ハワードが演じる作家エリー、彼女の書くスパイ小説が予言のように現実の事件が起こる。それで、現実のスパイ組織に追われることになる。 この謎解きがなかなかよくできていて…
2月16日に公開された『ボーはおそれている』を今さら観た。3時間となるとよほど観たい映画でないとぐずぐずしてしまう。 アリ・アスター監督の『ミッドサマー』は観たけど、世評の高さほどには好きじゃなかった。あのカルトな感じが私にはステレオタイプに見…
いい映画が泣けるとは限らない。最近、いいけど泣けないのが続いたけど、これは『コット、はじまりの夏』以来。だいぶ質は違う涙だけれども。 リトル・リチャードをはじめ、ビートルズ以前のミュージシャンは全員ひとつのフォルダーに入ってる。意識してとい…
ベルギーの映画監督のバス・ドゥヴォスという人の作品『ゴースト・トロピック』(2019)と『Here』(2023)を続けて観た。 「ほぼ日」によると、ベルリン映画祭で一目惚れした人が買い付けてきたらしい。 出演者やオシャレなクレジットが共通していて、独特…
大英博物館で好評を博した「春画展」が、本国日本では3年も宙に浮いたまま凱旋開催されず、結局、大英博物館の展覧会とは違うかたちで、改めて永青文庫で開かれることになった経緯を描いた映画『春画と日本人』も面白かったし、勉強になったが、今回の映画は…
雪の山荘でひとりの男性が転落死する。その殺害を疑われた妻をめぐる法廷劇。というと、例えば、三谷幸喜の『12人の優しい日本人』も、ホロコーストの有無をめぐって争われた『否定と肯定』も、コミカルであれシリアスであれ、真実をめぐって争う両陣営のや…
おそらく今年一年を振り返る時に必ず記録されるだろうふたつの出来事、赤えんぴつ in 東京武道館とオードリーのオールナイトニッポン in 東京ドームがこの2週間ほどの間に相次いで起こった。 時代を感じさせるのは、このどちらにもTVが一切関係していないこ…
去年の日本映画の中で『市子』をベストにあげていた人もいたそうだ。あの映画に主演した杉咲花は、私が彼女を初めて認識した『湯を沸かすほどの熱い愛』からとにかく上手い。しかし、杉咲花にかぎらず、その上手い演技を見たくないって感じ、分かっていただ…
三宅唱監督新作。 この人の過去作品では佐藤泰志の小説を映画化した『きみの鳥はうたえる』を観た。これは原作も読んだので比較できるが、ラストが原作とまったく違う。このラストを撮りたいがためにこの原作を選んだんじゃないかと思うくらい。原作をよく読…
三島有紀子監督作品では『幼な子われらに生まれ』が印象に残っている。浅野忠信、田中麗奈、宮藤官九郎、は記憶に残っていたが、あの時の田中麗奈の連れ子を演じていた子は南沙良だったようだ。 重松清の小説が原作、そして、脚本は荒井晴彦だった。この布陣…
今年観た映画の中では今のところこれが最良。 個人的には小さい女の子が主役の映画はどうも合わないのだけれど(例えば『秘密の森の、その向こう』とか、セリーヌ・シアマ監督では名作だった前作『燃ゆる女の肖像』と同じくらい評価が高いのが、わたしはよく…
この2つの映画はつまり「ファースト・カウ」と「レイテスト・カウ」。 アメリカ人(にかぎらず、だろうが)は、ずっと貧しさから抜け出そうともがいてきたって話なんだけど、「ファースト・カウ」のWEBには「おいしい話にご用心」とキャッチコピーがあって…
フェミニズムの現在について私なんかが何かを語れるものではない。 ので、まあとりあえず、はてなで「フェミニズムの日本語訳を教えてください」と質問してみた。 と言っても、もちろん、辞書を引けば出てくる訳語を聞いているのではなく、日本語の文脈の中…
鷹山水図屏風 雪村周継筆https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/k/knockeye/20240204/20240204083726_original.jpg うさぎが隠れてる。と言われて、気がついてみるとドキドキする。こういう遊び心、というか、あざとさというか。 私は雪村の呂洞賓…
東京国立博物館に中尊寺金色堂と本阿弥光悦の展覧会を観にいった。 企画展は撮影できないので常設展からいくつか。 「関孫六」と知られる関兼元の室町時代の刀。豊臣秀吉のものと言われているそうです。波紋が特徴的に見えます。www.youtube.com 伊藤若冲の…