新・北斎展 HOKUSAI UPDATEDなど

先週末は、ずっとペンディングになっていた展覧会ふたつにようやく行くことができた。 ひとつは、森アーツセンターギャラリーでやっている「新・北斎展 HOKUSAI UPDATED」。これは、鶴首して待っていたってほどではなかった。森アーツセンターギャラリーで北…

FACE展 2019 観てきました

新宿の東郷青児記念美術館でFACE展という公募展を観た。今回で7年目だそうである。その前は、なんか別の名前の公募展をやっていたが、それは、全国の美術団体から推薦された画家から受賞者を選ぶっていうスタイルをとっていたのを、7年前に、全くの公募展に…

『バーニング 劇場版』のラストについて

イ・チャンドン監督が、村上春樹の短編「納屋を焼く」を大胆に解釈しなおしたこの映画は、是枝裕和監督の『万引き家族』とカンヌでパルムドールを争ったそうだ。実際、小気味よい歩調にぐいぐい引っぱられていくのだが、評価が分かれるのはラスト数分かと思…

『ROMA/ローマ』がイオンシネマでやってたので観た

この映画は、ネットフリックスのアプリも入れて、観ようと思いながら、タブレットの小さい画面で観るのはどうも気が進まないなぁと思ってたところ、突然イオンシネマで上映し始めたので観に行った。 映画のタイトルになっている「ROMA」はメキシコシティ…

『ヨーゼフ・ボイスは挑発する』と「社会彫刻」について

ヨーゼフ・ボイスとアンディー・ウォーホルの大きな違いは、アンディー・ウォーホルは商業主義に乗ることにした。というより、アンディー・ウォーホルは、商業主義をこそアートにした。しかし、どうなんだろう。アカデミズムの権威が地に落ちたいまとなって…

『パペット大騒査線 追憶の紫影』

メリッサ・マッカーシーがアカデミー主演女優賞にノミネートされていた『ある女流作家の罪と罰』は日本での劇場公開はないみたい。その代わりこれが公開されたのかどうか知らないけど、ここに出てる三人のコメディエンヌはなかなかだと思う。『ピッチ・パー…

『THE GUILTY ギルティー』

デンマーク映画っていうのを初めてみたかもしれない。 なんか不祥事を起こした、ある警官が緊急コールセンターっていうのか、日本でいえば、110番の通報をうける部署にあたる、そこに一時的に配属されている。 あした裁判があって、それが大過なく終われば、…

小原古邨

太田記念美術館で、小原古邨の展覧会がやってる。太田記念美術館 「小原古邨展」ウエブはこちら この人も、日本より海外で有名だそうだ。 展覧会は、前・後期に分かれていて、全点展示替えがある。前期を見逃した人は残念だったけれど、3月1日から後期展示…

京マチ子映画祭 『浮草』4K修復版

角川シネマ有楽町で京マチ子映画祭ていうのがやっていて、今日は、小津安二郎監督の『浮草』4K修復版を観にいった。 ウエブサイトはこちら。 この『浮草』4K修復版は、たぶん去年の「小津4K」のラインアップにもあったと思うが、見逃したので。小津安…

ドゴールの影を追う文在寅

韓国で1919年の抗日独立運動「三・一運動」100年を記念する政府式典が開かれた。それにさきがけてハノイで開かれた米朝首脳会談がこれといった成果がなく終わったものの、この日程が意図的であったことは間違いないだろう。 文大統領は「親日残滓を清算」…

『女王陛下のお気に入り』

『女王陛下のお気に入り』は、『ファースト・マン』と同じ日に観た。 これは何といってもオリヴィア・コールマンのアン女王が圧倒的。情けなく、愚かでありながら、威厳に満ちている。なにしろ、女王が侍女にクンニされているシーンを描きつつも、結局のとこ…

「反省しない国日本」

韓国は、よく言えば、ずるい国、悪く言えば、汚い国。いずれにせよ、もう付き合いはやめたほうがいい。 しかし、振り返って、日本の対応を見ると、これはまた情けないくらい拙い。このブログでは、何年も前からそう言い続けているのだけれど、韓国との付き合…

福田和也の『江藤淳という人』を読みました

江藤淳という人作者: 福田和也出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2000/06メディア: ハードカバー クリック: 6回この商品を含むブログ (5件) を見る 「江藤淳氏と文学の悪」の章とそれをめぐるさまざまなことについての文章が特に面白かった。 先に、福田和也が…

『ファースト・マン』

デイミアン・チャゼル監督、ライアン・ゴズリング主演の『ファースト・マン』を観た。これはオススメ。 MX4Dもあったけど、私は通常ので観た。まあ、たぶんジェットコースターとか平気な人は、MX4Dで観ても楽しめるだろうと思う。 『ボヘミアン・ラ…

ウルトラマンは、在日米軍かそれとも国連軍か

ウルトラマン 今日、映画館に行ったら、このポスターを見かけまして、子供の頃は気がつかなかったけど、ウルトラマンって完全に、在日米軍のメタファーでしたね。 何故「光の国」の人が、私たちの星を守ってくれるの?。しかも、日本のウルトラ警備隊が手こ…

顔真卿の祭姪文稿を中国の人たちに交じって鑑賞する

東京国立博物館では、毎年、「博物館に初詣」っていう企画をやっていて、これに,行ったり行かなかったりしてたのが、今年は何となくいかなかったということもあり、この「顔真卿展」は観に行くつもりにしていた。 書はまったくわからない。し、そもそも読め…

イケムラレイコ 土と星

国立新美術館でイケムラレイコ展を観た。これは、突然、春みたいに暖かくなった日。そんな風に官能が開いている時にふと観たくなる、根源的な部分に触れてくる絵だと思う。 この人は、日本よりも海外での方が、よく知られているそうで、それが嘘でなさそうな…

モダン美人誕生

これはもう先月の半ばごろ、ポーラ美術館で「モダン美人誕生」という展覧会を観てきた。 岡田三郎助を観る機会は少ないのではないかと思って。 ≪あやめの衣≫と ≪来信≫。は、うなじから背中の質感と量感と着物のデザインが絵のモチーフであることがはっきりと…

「見せしめ」という手法について

新井浩文が逮捕されてショック。 たしかに、風俗嬢でも、レイプはレイプだが、逆にいえば、風俗嬢と性交しても、恋愛は恋愛なわけで、そこの線引きは実際には難しい。 だから、本来は、風俗そのものを取り締まるのがスジなんだが、そのまんま東とか、桂きん…

江藤淳の『閉ざされた言語空間』とリベラルの源流について

閉された言語空間―占領軍の検閲と戦後日本 (文春文庫)作者: 江藤淳出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 1994/01/10メディア: 文庫購入: 31人 クリック: 453回この商品を含むブログ (46件) を見る 江藤淳の『閉ざされた言語空間』は、予想よりずっと面白かった…

明治時代に「天皇制」なんて存在しなかったって知ってる?

吉本隆明 江藤淳 全対話 (中公文庫)作者: 吉本隆明,江藤淳出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2017/02/21メディア: 文庫この商品を含むブログ (3件) を見る 吉本隆明との対談で江藤淳は「明治時代には天皇制は存在していなかったと思う」と語っている。考…

さっそく『メリー・ポピンズ・リターンズ』観ました

メリー・ポピンズ・リターンズ 『メリー・ポピンズ・リターンズ』は、絶対見ようと思っていたので、公開初日、仕事終わりにレイトショーで観た。 オリジナルキャストのディック・ヴァン・ダイクもすこし出演していた(実は、前作でも同じ役で「も」出演して…

『日の名残り』を観ましたです

日の名残り コレクターズ・エディション [AmazonDVDコレクション]出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント発売日: 2015/12/25メディア: DVDこの商品を含むブログ (6件) を見る TOHOシネマズの午前10時の映画祭はもうやめるって話だけ…

笑福亭鶴瓶の「巷の噺」に寺脇康文がでてた。 若い時、アルバイトでもらった給料をエスカレーターに乗ったときに数えてた。エスカレーターって足が止まるからですよね。そのエスカレーターが一階分あがらない間に「おれ役者になろ」って決めたそうだ。 それ…

『喜望峰の風に乗せて』

喜望峰の風に乗せて 『喜望峰の風に乗せて』は、1968年に単独無寄港の世界一周ヨットレースに挑戦した、アマチュアのヨットマンの実話に基づいている。彼は、ヨット用の測定器「ナビケーター」を発明して販売していたビジネスマン。事業の行き詰まりを打開し…

北朝鮮と統合するから日本なんかもうどうでもいい

昨日、江藤淳の「国姓爺合戦と国家意識」について書いたのだ。 「うぬらが小国とてあなどる日本人、虎さえ怖がる日本の手なみ覚えたか!」 という、和藤内の虎退治の場面に、やんやの喝采を贈るのはかまわない。しかし、それを、現実の政治に持ち込むのは狂…

江藤淳の「国姓爺合戦と国家意識」が今のネトウヨを予言していて面白い

本居宣長ってのは伊勢の人だった。当時、おかげ参り、抜け参り、お札が天から降ったと言って、人が押し寄せていた伊勢の人だ。 お札が天から降るか?。誰か(おそらくは伊勢神宮の御師)が撒いたに決まっている。しかし、そう知ってか知らずか、伊勢参りに殺…

日米韓関係の本質

日陰の女というのがいるもので「結婚してくれなんて言いません、子どももいりません、あなたが幸せならそれだけで嬉しいの」みたいなことを、口に出しさえせず、黙々と男に仕えている、妾のかがみみたいな女なのである。 ところが、さすがのこの女も寄る年波…

『サイドマン スターを輝かせた男たち』

『サイドマン』k'sシネマ いまのところ新宿のKs’シネマでしかやってないみたいなんだけど、いずれも2011年に亡くなったブルースのミュージシャンたち3人についてのドキュメンタリー。 マディ・ウォーターズのピアノを弾いていたパイントップ・パーキ…

蛇の道は蛇

「フランスのルメール経済・財務相は16日、仏テレビで仏自動車ルノーの会長兼最高経営責任者(CEO)を務めるカルロス・ゴーン被告の解任を求める意向を明らかにした。」 と、日経新聞にあった。 このカルロス・ゴーン逮捕については、ずっと何のことだか、も…