ま、うすうすわかってたんですけどね。だけど、それは云わないし、書かないんだ、こんなブログでも。
片山さんが逮捕されたときに、２ちゃんねるの元管理人西村さんが、ＳＰＡ！のコラムで、‘警察が逮捕にむかう何時間も前に、その情報をマスコミがリークしてるから、もしこの人が犯人だったとしても、証拠を消去する充分な余裕があったはずで、もし、証拠が出てこなかったら、マスコミはどう責任をとるんだろう？’っていう主旨のことを書いてた。
それに、‘犯人’っていっても、行為そのものは、ただのいたずら程度なんで、ことを大きくしたのは、それに続く、警察の誤認逮捕と検察のでっち上げなんであって、いたずらメールの犯人が放置されるのと、でっちあげ検察がそのまま放置されるのと、どっちが怖いっていったら、そりゃ‘でっちあげ検察’の方がはるかに怖い。
最初に誤認逮捕された少年は、完全に冤罪であることがはっきりしているわけだけれど、その上申書にはどういうわけか、犯人しか知り得ない事実が書かれていた。それは、つまり、警察が書かせたに決まっているんだけれど、それについて、誰も責任をとっていないし、それどころか警察は「検証は行わない」と明言してさえいる。
片山さんが、真犯人が他にいるってことを示唆する行動をとらなかったら、この事件で濡れ衣をかぶせられた人たちは、今でも元犯罪者として暮らしているはず。
片山さんの行動が立派だったかどうかはともかくとして（ホンとは立派だったと書きたいけれど書かないんだ、こんなブログでも）、日本の警察と検察が、国際的には‘恥さらし’レベルだということは、間違いない。
そして、絶えることなく繰り返される冤罪事件にもかかわらず、そういうことを白日の下にさらしたのは、本来、権力の監視役であるはずのマスコミではなく、片山さんの行動だったということも事実ですわ。
袴田さんが釈放されたのも、この‘世界の笑いもの’レベルの事件があったから、ということも否定できない。
今後はこの量刑がどうなるかに注目したい。この事件を深刻にした原因は、警察と検察であって、片山さんの行為自体は、いたずらの域をでない。現に、最初に犯人に‘された’人たちはとっくに刑を終えている。片山さん自身も、一年以上拘束されていたわけで、それを考慮に入れると、即日釈放だな。
いずれにせよ、警察と検察権力の横暴について、今回もうやむやに終わるとなれば（そしておそらくそうなるんだけれど）、片山さんは、日本という特殊な国の‘スノーデン’だと、いっちゃおうかなぁ。
