永青文庫で長谷川等伯の襖絵(後期)

knockeye2017-11-06

 何日か前に書いたように長谷川等伯の手になる南禅寺天授庵の襖絵が永青文庫で展示されている。その展示替えが先月末にあったので再訪したのだったが、≪松鶴図≫は経年劣化が進んでいて、墨で描いた部分以外はほぼ褪色していて何も見えない。雛どりは黄色であったらしいが、目しか見えなかった。これは残念だった。≪商山四皓図≫のリズミカルな人物配置が私は好きだと思っていたのだけれど、不思議なことに、前期に観た禅宗の祖師たちのざらっとした感じ、やや臭みのある感じが心に引っかかっている気がした。
 永青文庫から丸い石の門をくぐって入れる肥後細川庭園は、そろそろ秋めいてきていて、ハゼノキだけ紅葉し始めていた。



 徒歩圏内に最近オープンしたばかりの草間彌生美術館があるのに気付いて行ってみたけど、完全予約制で来年のお正月まで予約が埋まっているそうだ。これはこれで卓見ではないかと思った。毎夏、コレド室町でやっているアートアクアリウムなんかも予約制にしたらどうだろうか。一度行ってみたいと思っているけど、あの行列にひるんで行けずにいる。