『パペット大騒査線 追憶の紫影』

 メリッサ・マッカーシーがアカデミー主演女優賞にノミネートされていた『ある女流作家の罪と罰』は日本での劇場公開はないみたい。その代わりこれが公開されたのかどうか知らないけど、ここに出てる三人のコメディエンヌはなかなかだと思う。『ピッチ・パーフェクト』に出てて、『ピッチパーフェクト2』は監督もしたエリザベス・バンクス、それと、マーヤ・ルドルフがおかしかった。
 つねづね思うんだけど、コメディーだけは、天性のセンスが必要なんじゃないだろうか?。そりゃ、お芝居もそうだろうけど、演技力がすぐれててもコメディーはまた別だと思う。両方ともできる人って、たとえば、ミヤコ蝶々くらいから始まって、誰なんかしら、山田邦子とか、今なら、小池栄子友近貫地谷しほり近藤春菜はやれそう。
 ところで、友近明治座で、水谷千重子50周年記念公演「とんち尼将軍 一休ねえさん」てのをやってた。もっと早く知ってれば、万障繰り合わせて行ったんだけど、爆笑問題のラジオで知った時は、もう目前だったのでね。
 話がそれたけど、パペット大捜査線って?。その時点でもうばかばかしいんだから。われながら、よく観に行くよな、こういうの。
 パペット芸ってのがやはりあるんでしょうね。パペットと絡める役者さんってなかなかの技量ではないでしょうか。日本ならだれがやったらよいでしょう?。佐津川愛美とか。
 パペット同士のラブシーンはあったけど、それは芸として成立するからでしょう。パペットと人間のセックスはなかった。それは、また別の、たとえば江戸川乱歩の「人でなしの恋」とかですもんね。
 とにかく、ばかばかしー気持ちになりたいときに、ばかばかしーことを真剣にやってくれるプロがいるってのはたのもしい。なかなかここまでばかばかしくはなれないっすからね。メイキング映像も笑った。