2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧

三月は深き紅の淵を

三月は深き紅の淵を (講談社文庫)作者: 恩田陸出版社/メーカー: 講談社発売日: 2001/07/13メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 91回この商品を含むブログ (238件) を見る寺山修司が「書を捨てよ、町へ出よう」と言ったころ、町には何があったのだろう。少なく…

ハンマースホイ、琳派、アネット・メサジュ、ピカソ

美術展をはしご。 まず上野の国立西洋美術館で、ヴィルヘルム・ハンマースホイ展。 1907年にロンドンで個展があったとき、『アマチュア・フォトグラファー』という雑誌に 「私たちは読者の皆様に、画家の作品を学ぶようになどという押しつけはほとんどし…

オータムジャンボ宝くじ

ふらっと小田原に出かけたとき、なんとなく買ったオータムジャンボ宝くじが当たった。当たる気がしたのだ。 物騒な世の中なので、金額をつまびらかにするのは憚られるが、4桁とだけ言っておこうか。 3000円を投資して、ペイするだけでなく、ゲインして…

乱視読者の英米短篇講義

乱視読者の英米短篇講義作者: 若島正出版社/メーカー: 研究社発売日: 2003/07/11メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 1人 クリック: 21回この商品を含むブログ (20件) を見る昼休み、あまり他の部署の人が利用しない、洗浄室のドアから建屋の裏に出て、自…

ミュリエル・バルベリ

「至福の味」でデビューしたミュリエル・バルベリは、いつのまにか京都に住んでる。 しかも、第二作は前作を上回る売り上げだそうで、アマゾンによると 2006年にフランス、ガリマール社より小部数で刊行され、目立った宣伝活動が無かったにもかかわらず、口…

閉鎖

ひさしぶりに日曜を無為徒食に過ごした。 東京国際映画祭にでかけてもよかったのだけれど、麻生太郎に先を越されたし。 BBSを何の挨拶もなく閉鎖した。このサイトを立ち上げたときには、連帯というほど大げさではなくても、バイク乗りのゆるやかなつなが…

エレンディラ

エレンディラ (ちくま文庫)作者: ガブリエルガルシア=マルケス,鼓直,木村栄一出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1988/12/01メディア: 文庫購入: 13人 クリック: 61回この商品を含むブログ (148件) を見る夜勤明けの土曜日をいかに過ごすか。これは、健康管理…

告白

告白作者: 湊かなえ出版社/メーカー: 双葉社発売日: 2008/08/05メディア: 単行本購入: 25人 クリック: 692回この商品を含むブログ (755件) を見る中学生と女教師が繰り広げる、マカロニウエスタンを思わせる復讐劇。ラストシーンなんて多分映画化したら効果…

きのうの世界

きのうの世界作者: 恩田陸出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/09/04メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 23回この商品を含むブログ (118件) を見るしばらく恩田陸にはまろうかと思って。 ただ、この最新作は、前半のワクワク感に較べると、後半はややばて…

ユージニア、北斎のDNA

ユージニア (角川文庫)作者: 恩田陸出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング発売日: 2008/08/25メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 21回この商品を含むブログ (148件) を見るこの本に携わった人たちは、本の楽しみ方を知っている。 美しく流れていく旋…

横浜トリエンナーレ

今年の横浜トリエンナーレの会場の一つになっている三渓園は、神奈川に越してきたときから、いつかは訪ねたいと考えていた。 中谷芙二子の「雨月物語」は、滝から川に沿って流れ出している人工的な霧が作品なのである。朝の九時から一時間以上もそこにいたが…

回教概論

回教概論 (ちくま学芸文庫)作者: 大川周明出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2008/08/06メディア: 文庫 クリック: 11回この商品を含むブログ (7件) を見る上記の本を読み終わった。 われながらなんでこんな本を読んでいるのか意味が分からない。 大川周明と…

三十石

「三十石は夢の通い路でございます」 昔、テレビで聴いた枝雀のさげが、記憶の底からにじみ出てきた。 今日は雀三郎と昇太のふたり会なので、有給休暇を消化するつもりにしていた。しかし、状況が許さないのと、幸か不幸か状況判断がちゃんとできるのとで、…

アンジェリーナ・ジョリー

ワニを観てきた。「WANTED」。 仕事がすんなり終わったし、雨もあがったしで、そのまま帰宅するのが惜しい気がしたのだ。海老名のTOHOシネマズでいい感じの時間に始まるのも調べてはいた。 しかし、いかがなもんですかね。アンジェリーナ・ジョリ…

不連続の世界

不連続の世界作者:恩田 陸出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2008/07メディア: 単行本最近のアメリカ映画について、小林信彦が「こんなにアイデア不足の時期はなかったと思います。」と書いている。 「いずれにせよ、映画のネタがない。だから、子供向きの「××…

寝ずの番

現在、「次郎長三国志」が封切中の、マキノ雅彦第一回監督作品「寝ずの番」をDVDで見た。 あるテレビ番組で笑福亭鶴瓶が、「言葉だけでR指定」と笑っていた。鶴瓶自身も出演している。 中島らもの原作は読んでいる。あれを映画化するのは、「ガダラの豚…