2009-08-01から1ヶ月間の記事一覧

坂道の記憶

辻原登の本が続けて読みたくなったので、アマゾンでまた別の本を注文したが、それが届く間に、彼の書評集を読んでいた。 その中の一章「坂道の記憶」を読んで気がついたのだけれど、先日の短編集『家族写真』の「塩山再訪」は、グレアム・グリーンの短編「無…

声に出して歌いたい日本文学

今週の「音楽寅さん」、「声に出して歌いたい日本文学」は面白かった。 桑田啓祐が、中原中也の「汚れちまった悲しみに」や、高村光太郎の「智恵子抄」、太宰治の「人間失格」、芥川龍之介の「蜘蛛の糸」、小林多喜二の「蟹工船」与謝野晶子の「みだれ髪」な…

家族写真

短編集 家族写真作者: 辻原登出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 1995/02メディア: ハードカバー クリック: 3回この商品を含むブログ (1件) を見る辻原登の短編集。 この作家は、「ジャスミン」や「花はさくら木」のようなスケールの大きな長編も書けば、ピリ…

ビル・エモット特別インタビュー

ビル・エモット特別インタビュー ↓ http://member.diamond.jp/series/analysis/10104/ 麻生首相がマニフェスト発表時に「他党との違いは責任力だ」と述べたことは海外でも報じられたが、その“責任力”という言葉は、これまで約束を果たしてこなかった党の党首…

オードリーと太陽の塔

芸の話のついでで思い出したけれど、今週の未来創造堂にオードリーがゲストに来ていて、突っ込みのほうの若林が、春日のあの立ち方や「てへっ」という顔など、岡本太郎の太陽の塔をモチーフに考え出したと話していた。 6年くらい全く受けなくて、頭がおかし…

京の噺家 桂米二でございます 第13回

内幸町ホールはどういうわけか知らないけれど、米朝一門の落語会がよく開かれる。 ただウイークデイだと、横浜にぎわい座とちがって、仕事が終わってからというわけにはいかないのだけれど、今回みたいに週末にやってくれれば、もちろん足を運ぼうというもの…

柳宗理

横浜美術館で柳宗理展が開かれている。 この人、柳宗悦の息子だそうだ。名前が似てるなぁとは思っていた。そういわれてみると、工業デザインという発想は民芸運動そのものかもしれない。 バタフライスツールは、ああいうものがある暮らしは豊かだろうなと思…

ビュッフェとアナベル 愛と美の軌跡

今年はベルナール・ビュッフェの十回忌ということもあり、ビュッフェの絵がまた注目されているのであればうれしい。 横浜そごう美術館では、「ビュッフェとアナベル 愛と美の軌跡」と題した展覧会が開かれている。 三島にあるベルナール・ビュッフェ美術館に…