2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧

補遺

しかし、・・・と何日か後に書き加えるのだけれど、やはり、‘価値観の対立’を書き込めるかどうかは作品にとって大きいとおもう。 というのも、「ジュリー&ジュリア」のことを思い出していた。 あの映画の中に、ジュリア・チャイルドの料理番組をパロディーに…

「今度は愛妻家」

もう三年も前になるか、「バブルへGO!!」のお母さん役には、まだ踏ん切りがつかないようだった薬師丸ひろ子だが、この映画では、目じりに盛大にしわをよせて、魅力的な笑顔をみせてくれている。肩まで届かないほどの豊川悦司と、並んで歩いていく後姿が…

‘格差社会’

今まで何度も書いてきていることだけれども、私は‘格差社会’なんて言葉を全く信じていない。 専門家はいろいろなデータを上げていろいろなことを言うだろうけれど、それは後付のデータであって、‘格差社会’という言葉のほうが先走って一人歩きしたことは誰も…

『抱擁』

抱擁作者: 辻原登出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/12/18メディア: 単行本 クリック: 14回この商品を含むブログ (9件) を見る今週は毎日本を読んでいる。 辻原登は、たぶん危機感を持ちながら小説を書いている作家だと信頼している。 その意味で、何を読…

へうげもの 10

へうげもの(10) (モーニング KC)作者: 山田芳裕出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/01/22メディア: コミック購入: 8人 クリック: 48回この商品を含むブログ (73件) を見る今朝の朝刊に加藤登紀子の淺川マキ追悼文が載っていた。 浅川マキの歌を東京・新宿…

襲撃 中田カウスの1000日戦争

襲撃 中田カウスの1000日戦争作者: 西岡研介出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2009/11/06メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 125回この商品を含むブログ (7件) を見る中田カウス・ボタンという漫才師の「ヤングOHOH」時代の人気を憶えているわけ…

悪人

悪人(下) (朝日文庫)作者: 吉田修一出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2009/11/06メディア: 文庫購入: 14人 クリック: 86回この商品を含むブログ (169件) を見る悪人(上) (朝日文庫)作者: 吉田修一出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2009/11/06メデ…

「ジュリー&ジュリア」

こないだテレビで放映されていたが、「プラダを着た悪魔」を見逃したのを残念に思っていた。 なので先月、同じくメリル・ストリープ主演の「ジュリー&ジュリア」が公開された時も、頭の片隅には引っかかっていたのだけれど、「プラダを着た悪魔」とは180…

社会主義者

太平洋の向こう、アメリカ国では、オバマが社会主義者と呼ばれているそうだ。 前にも書いたけれど、ナニナニ主義とかナニナニ思想とかで政治の現場が動くわけがない。そういうのって、後世の学者がもっともらしいことを言えばいいのであって、同時代の一般人…

定期昇給凍結

’10年の春闘について、経団連が 勤続年数に応じ毎年給料を自動的に上げる「定期昇給(定昇)」凍結も議論する姿勢を表明 http://mainichi.jp/select/biz/news/20100120ddm008020008000c.html した。 自動車総連の西原浩一郎会長は「賃金カーブ維持は労働者…

「改革」はどこへ行った?

「改革」はどこへ行った?―民主党政権にチャンスはあるか―作者: 竹中平蔵出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2009/11/13メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 15回この商品を含むブログ (11件) を見る 忘れもしない2005年八月七日の夜でした。あの日…

ターナーから印象派へ

府中市美術館に 「ターナーから印象派へ − 光の中の自然」 と題された展覧会を観にいった。 ターナーは昔まとめて観たことがある。今回のターナーは小品ばかりなので、ターナーらしいドラマチックな風景画を期待すると当てがはずれるだろう。 気に入ったのは…

大磯の左義長

ことしはまた大磯の左義長にでかけた。 よく晴れた寒い日。風が強かったのでサイトは一気に焼け落ちてしまった。 帰りの相模線は人身事故のために少しダイヤが乱れた。

パラダイムシフト

徳川十五代を列挙すると、家康、秀忠、家光、家綱、綱吉、家宣、家継、吉宗、家重、家治、家斉、家慶、家定、家茂、慶喜である。 だいたい三代目までは誰でもいえる。五代目もおおかた知っているはずで、そのおかげで四代目の‘綱’の字がでてくる。しかし、6…

強制捜査

パフォーマンスも同じ事を何度も繰り返していると、さすがにめっきがはがれる。お定まりの東京地検特捜部の強制捜査パフォーマンスのことだ。 今日もニュースを聞いていると、「出頭要請に応じないので強制捜査しかない云々」というアンカーマンの言葉が聞こ…

『チャイナ・レイク』

チャイナ・レイク (ハヤカワ・ミステリ文庫)作者: メグ・ガーディナー,山西美都紀出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2009/11/10メディア: 文庫 クリック: 9回この商品を含むブログ (14件) を見るスティーブン・キングが絶賛した、メグ・ガーディナーの処女作…

今日のサンデープロジェクト

今日のサンデープロジェクトに出ていた岸井成格の発言には心底おどろいた。こういったのである。 「・・・リーク(東京地検特捜部の)記事ということについてですが、あからさまに洩らしたということではなくて、取材する側が投げかけるんですね。そして、顔…

最近、小沢一郎、鳩山由紀夫、菅直人が集中攻撃されている意味が分かった。 次の参院選でどうしても民主党に勝たせたくないということね。 官僚の皆さんがそういう方向でがんばればがんばるほど、民主党に票が集まる気もしますけどね。

「母なる証明」、「駅前弁当」

「母なる証明」という韓国映画を観てきた。 韓国も日本に負けず劣らぬ母性社会だと思っているので、ある程度のおどろおどろしさは覚悟していたが、それは杞憂におわって、テンポのよい演出で展開するサスペンスドラマだった。 謎が明らかになっていくプロッ…

目の前の人

菅直人が記者クラブの古色蒼然としたトラップに引っかかったことで、小沢一郎と菅直人の共通点に気付いた。ふたりともバカ正直。 それにしても、記者クラブって、財務大臣が変わるたびに同じ質問を投げかけてきたらしい。 そういう通過儀礼みたいなことを、…

東京地検特捜部

東京地検特捜部が小沢一郎から事情聴取したいそうなのだけれど、私からひとつ提言させていただく。無視しろ。 去年、西松事件のころにしつこいほど書いたが、もう一度書くと、東京地検特捜部は、定額給付金関連法案という、与野党がもっとも対立している法案…

アバター

映画「アバター」は予告編を観た感じとしては「はいはい」というだけなのだけれど、ただ、その3Dのリアルさには驚いた。 それで私は多くの成人男性が思うであろうことと同じ事を思った。 ‘これは、アダルトに使える’と。 テレビが地デジ化するのを機会に、…

最低賃金1000円

民主党は「最低賃金1000円」というのをマニフェストに掲げたが、その1000円は時給だから、一日8時間を20日働いたとして月給に直すと、総支給16万円である。そこから年金、社会保障費、税金が引かれると手取りでいくらになるだろうか。 そんなも…

石川遼と大橋巨泉

お正月番組、石川遼がとんねるずとゴルフ対決をしていた。林ぎりぎりのセカンドショットをドライバーで一閃、地を這うような低い弾道でグリーンに寄せていた。 彼を見ていて思い出してしまうのは、大橋巨泉が週刊現代のコラムで「石川遼が授業に出ないのをマ…

アメリカのイライラ

正月休みが終わって職場にもどると、ふだん自分がいかにストレスを感じているかが分かってがっくりくる。 今日、村上龍がホストをつとめる、テレビ東京の「カンブリア宮殿」という番組に、小沢一郎がゲストに招かれていた。 いちばん印象に残ったのは、普天…

今年行くつもりの美術展

元日、淡路島にわたった。 ちょっと見ぬまにおしゃれな感じになってる。昔は道がせまかったけど。 博覧会の記念の植物館や公園がいい感じで、もうひとひねりでリゾートアイランドに変身できそうだ。 昔から嫌いじゃないです。南紀にわたるときはよく使いまし…