2015-07-01から1ヶ月間の記事一覧

安倍首相のたとえ話と右傾化について

集団的自衛権を説明する安倍首相のたとえ話が分かりづらいそうだが、もし、分かりやすかったとしても、譬えは所詮、譬えにすぎない。譬えが分かりやすければ真実ということにはならない。 例をあげると「右傾化」という言葉があるが、これも実は、言い古され…

オスカー・ニーマイヤー

東京都現代美術館のオスカー・ニーマイヤー展について書こうとしている。ル・コルビュジエと共同で、ニューヨークにある国連総本部を設計したブラジルの建築家だが、そのまえに、同じく東京都現代美術館で開催されている「おとなもこどもも考える ここはだれ…

『茶室学』

藤森照信の茶室学―日本の極小空間の謎作者: 藤森照信出版社/メーカー: 六耀社発売日: 2012/04/20メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (5件) を見る なんかもっと軽いエッセーみたいの読んでるつもりで読み進んだんだけど、案外ほんとに「茶…

蔡國強、ポール・ジャクレー

横浜美術館に蔡國強を観にいった。北京オリンピックの開会式をプロデュースした、火薬を使ったパフォーミングアーツの人で、吉岡徳仁の展覧会でも同じようなことを思ったが、すでに美術館の枠を超えて、美術館の外に表現の場を持ち得ている人が、あえて美術…

新国立競技場 唯一の解決策

とうとう、新国立競技場の計画は白紙に戻ってしまった。 であるならば、私として提案したいのは、今の更地は何も建てず、自然林にもどしてほしい。生態系が回復した頃に、茶室でも造ればいいんじゃない?。へたな新しいスタジアム造るより、都心に緑が増えて…

平和憲法というお題目、平和国家というブランド

安保関連法案が可決したそうですな。 漏れ伝わるところによると、泣いたり騒いだり、あいもかわらず、にぎやかなご様子。 強行採決なのだそうですが、しかし、反対する方の態度も強行だったように見えるんですよね。国民の理解が深まっていないのはそうでし…

「ダライ・ラマ14世」

横浜シネマリンで、「ダライ・ラマ14世」が始まったので観に行った。これも(というのは、「シェフ〜三つ星フードトラック始めました」を見逃してたのが、なんか悔しいって思いの「も」)5月の末ごろから、渋谷のユーロスペースでやってたらしい。やっぱ…

新国立競技場をシンガポールの業者が作ったら

前回、書いたあと、安藤忠雄の発言が記事になってたので追記する。「なんでこんなにかかるか、わからへん」っていってるのは、言うまでもなくアイロニーだ。辛坊治郎には、その皮肉が「わかる」と思うからこそそう云ってる。 この国の「大衆」の意見ってのは…

新国立競技場についてもう一回

これが問題になった最初の頃、一言書いたので、とうとうぐずぐずになった今、もう一回書いておく。 この問題の本質は何かというと、それはこの国の土建屋の体質。つまり、お金の問題。誰か、この新国立競技場の建設費を内訳まで精査してみてモノ言ってる人い…

『サザエさんの東京物語』

サザエさんの東京物語 (文春文庫)作者: 長谷川洋子出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2015/03/10メディア: 文庫この商品を含むブログ (9件) を見る 解説の江國香織も書いているけど、『サザエさん』の単行本は表紙の絵がすばらしくて、絵本まで気ばってませ…

「シェフ〜三ツ星フードトラックはじめました」

「シェフ」っていう映画が、海老名のイオンシネマで、なんかゲリラ的に上映されていた。ジョン・ファヴローっていう「アイアンマン」の監督が、監督のみならず主演、脚本、製作した映画。観た後気がついたけど、この映画、二月ごろにロードショー公開されて…

ヘレン・シャルフベック 魂のまなざし

東京藝術大学大学美術館に(発見したんだけど、この‘ 大学大学 ’美術館の英語表記は“ The University Art Museum - Tokyo University of the Arts ”、英語にすると“ART”もふたつだよ)、ヘレン・シャルフベック展を観にいった。 フィンランドの女流画家とい…

「沖縄慰霊の日と海外報道」

今朝コンビニで週刊文春を買って、昼休みに小林信彦のコラムを読んでたら、「沖縄慰霊の日と海外報道」という副題で 現時点でいえば、<集団的自衛権の行使容認を柱とする安全保障関連法案>を廃案か撤回するのがまず最初だと思う。 と書いてあって、文字を…

悪いけど、そこじゃないから。

きのう、久しぶりに仕事を休んだので、平日の休みをどうするか、熟慮なんかしてたら、しているうちに終わってしまうので、とるものとりあえず、上野に行った。土日の美術館は、軒並み混み混みだから、平日のアドバンテージを活かせるんじゃないかと思ったわ…