2017-02-01から1ヶ月間の記事一覧

パロディ、二重の声 ――日本の1970年代前後左右

東京ステーションギャラリーで「パロディ、二重の声 ――日本の1970年代前後左右」って展覧会がやっとるんですわ。 それで、ハッと気が付いてみると、いつのまにかパロディの時代が終わってるね。これって誰かが考えてみたことがあったんだろうか?。全然気に…

草間彌生 わが永遠の魂

今週もいろいろあったんだが、毎月のことながら、月末に近づくほど忙しく、ブログの更新がおろそかになるが、まあ、それはともかく、今週、とりあえず書いておきたいのは、この水曜日から、国立新美術館で開催されている「草間彌生 わが永遠の魂」。 ついこ…

「雨の日は会えない、晴れた日は君を想う」

ジャン=マルク・ヴァレって監督は「ダラス・バイヤーズ・クラブ」、「わたしに会うまでの1600キロ」、そして今回のこの作品。何か共通点があるだろうか。大概の監督は、たとえて言えば、コード進行が似ていたりするのだけれど、そういう手癖みたいのが見…

「ナイスガイズ!」

ライアン・ゴズリングとラッセル・クロウの「ナイスガイズ!」。 「ドライブ」のライアン・ゴズリングが、まるで別人みたいにドジな探偵を演じるっていう、そのギャップですでに笑える。ラッセル・クロウとのコンビは、ルパン三世と次元大介みたい。 それも…

『去年の冬、きみと別れ』

去年の冬、きみと別れ (幻冬舎文庫)作者: 中村文則出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2016/04/12メディア: 文庫この商品を含むブログ (6件) を見る 『掏摸』が面白かったので読んでみた。 『掏摸』の方が面白い。 どこが問題かといえば、殺人容疑で捕まってい…

アメリカ社会の健全さについて

KKKの幹部が射殺体で発見されたらしいが、これはアメリカ社会にとっては望ましいことだと思うし、アメリカ社会がまだ健全であることを示していると思う。 白人至上主義KKK最高指導者、ミズーリ川近くで射殺体で発見 警察は妻のFacebookを疑問視 去年の9…

「海は燃えている」

日本はもっと難民を受け入れるべきだと思っている。できれば何万人単位で受け入れたほうが良いと思っている。少人数で受け入れるとかえってケアが行き届かない。大きな団体で受け入れれば、自然にコミュニティーを作るし、そういうコミュニティーには、彼ら…

松田ハーブガーデンの河津桜

神奈川新聞に載っていた松田さくらまつりに行った。金曜日に積もった雪が朝はまだ残っていた。 ほんとはもっと早く出かけたかったが、雪の影響で鉄道のダイヤが大きく乱れているとか。Googleマップで検索したら、東名綾瀬のバス停から高速バスで、東名松田ま…

「王様のためのホログラム」はアメリカの自虐ギャグ?

デイヴ・エガーズの原作小説に、トム・ハンクスがツイートしてから4年。そのころはまさかトランプが合衆国大統領になるとは思っていなかったはずだ。トランプ大統領が誕生したとき、何かとんでもないことが起こったように驚いたし、あきれて苦笑いもしたわ…

「ノーマ東京 世界一のレストランが日本にやって来た」

「ノーマ東京 世界一のレストランが日本にやって来た」っていうドキュメンタリー映画があって、これを観たんです。 「ノーマ、世界を変える料理」っていうドキュメンタリーもあって、そっちとごちゃごちゃになってた。そっちも観ればよかったな。 ノーマって…

藤島くみ

ロマンポルノリブートってプロジェクトが立ち上がってて、5作品映画が作られている。それについて、園子温と中田秀夫のアプローチが対照的で面白い。 園子温は、ネットでおまんこみれる時代に、ポルノなんか意味ないっしょってって断ってたそうで、こりゃま…

『白い犬』

白い犬作者: 梅佳代出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2016/12/22メディア: 単行本この商品を含むブログ (4件) を見る 梅佳代の「白い犬」って写真集が出てたので買った。 梅佳代の写真展で見たあの犬だと思う。あの写真をどうしてももう一回見たかったのだけ…

春日大社 千年の至宝、ティツィアーノ

朔日に休んで、東京国立博物館に「春日大社 千年の至宝」を観に行きました。ほんとは、ティツィアーノを観に行ったのですが、今更ティツィアーノで感動するも嘘っぽいかも。でも、観る価値はある。 以前、カポディモンテ美術館展で観た《マグダラのマリア》…

「マギーズ・プラン」

去年「ヤング・アダルト・ニューヨーク」という映画があった。ベン・スティラー、ナオミ・ワッツ、アダム・ドライバー、アマンダ・サイフリッド。あの映画が好きだったって人は、この「マギーズ・プラン」も楽しんでいただけると思います。 主演は、「フラン…

踏み絵の時代

昨日、シャルリー・エブドが、マホメットを侮辱したマンガは、フランス版の踏み絵だったんじゃないか、なぜなら、イスラム教徒がフランスで生きるつもりなら、あの絵を受け入れなければならないわけだから、と書いた。江戸時代のキリシタンがキリストの絵に…

『グローバリズム以後』

グローバリズム以後 アメリカ帝国の失墜と日本の運命 (朝日新書)作者: エマニュエル・トッド出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2016/10/13メディア: 新書この商品を含むブログ (6件) を見る 前にも書いたけど、これからしばらくはエマニュエル・トッドな…