2017-08-01から1ヶ月間の記事一覧

「幼な子われらに生まれ」

「幼な子われらに生まれ」の脚本は荒井晴彦。 「神様のくれた赤ん坊」「赫い髪の女」「嗚呼!おんなたち 猥歌」「遠雷」「時代屋の女房」「探偵物語」「Wの悲劇」「ひとひらの雪」「噛む女」「リボルバー」「KT」「ヴァイブレータ」「大鹿村騒動記」「共喰い…

「パターソン」

ジム・ジャームッシュの新作「パターソン」で主演しているアダム・ドライバーは、「スター・ウォーズ」のカイロ・レンで有名になった。カイロ・レンの素顔を見たレイが「え」って顔をするが、今にして思えば、あれはキャスティングが意外だったのかもしれな…

「ワンダー・ウーマン」

この週末は、観たい映画が一斉に封切りされた。「パターソン」、「幼な子われらに生まれ」、「ワンダー・ウーマン」、「ELLE」。この週末は「ワンダー・ウーマン」、「パターソン」、「幼な子われらに生まれ」、「ベイビー・ドライバー」を観た。 まず「ワン…

「海辺の生と死」

満島ひかりは、今、見逃したくない女優さんだと思う。その満島ひかりが、自身のルーツである奄美大島を舞台にした映画な訳だから観るべきだと思う。 原作を書いた島尾ミホと島尾敏雄夫妻は、多分、日本の近代文学史上もっとも有名な夫婦だろう。しかし、一応…

「ハイドリヒを撃て!」

「ハイドリヒを撃て!」は、井筒和幸が「久しぶりに凄まじい戦場を発見した」と絶賛していたので。週刊現代の井筒和幸は、とにかくすごく狭いレンジでハマらないと褒めない。 ナチス占領下のチェコスロバキアに、ロンドンの亡命政府から派遣されたエージェン…

宋磁の美

あべのハルカスのついでに中之島の東洋陶磁美術館を訪ねた。ちょうど「宋磁の美」と言う展覧会が始まったばかり。 全て館蔵品であるのか、全品撮影可という太っ腹。しかも、人は少ないし、ガイドツアーもあるしつうことで満喫した。 この飛青磁なんかは、サ…

西大寺展

あべのハルカスの美術館に「西大寺展」を観に行った。これは実は、三井記念美術館でやっていたのだけれど、「西大寺って・・・」という気分になるわけ、関西人としては。そういうわけで、通りかかっても無視していたのだけれど、雑誌でみうらじゅんの紹介記…

地獄極楽への扉 源信

奈良国立博物館で開催されている、源信僧都1000年忌の展覧会に出かけた。 源信僧都は、浄土真宗においても、龍樹菩薩、天親菩薩、曇鸞大師、善導大師、道綽禅師、法然上人とならび、七高僧といわれる先達である。が、一般的には、中国でむしろ有名であるとも…

奇妙なイベントだった

加計問題ってのは、奇妙なイベントだった。 愛媛に獣医学科をつくりますって話が、どっちにどう転んだってスキャンダルになるだろうか?。しかし、事実として、それがここ何ヶ月か日本の政治報道のトップイシューだった。奇妙な話だ。 何度も書いてきたよう…

『ジュリエット』

ジュリエット (新潮クレスト・ブックス)作者: アリスマンロー,Alice Munro,小竹由美子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2016/10/31メディア: 単行本この商品を含むブログ (4件) を見る 日曜はあまりの暑さに外出を断念して、終日、本を読んでいた。あとで聞く…

「彼女の人生は間違いじゃない」

佐藤琢磨がインディ500で優勝したときのコメントに「日本もまだまだ復興途上なので」とあって虚を突かれた。 あれだけの津波と相次ぐ自然災害、収拾のめども立たない原発事故から、いつの間にか目を背けようとしているってことに気づかざるえなかった。 しか…