2018-03-01から1ヶ月間の記事一覧

安倍昭恵機関説

昔、天皇機関説論争というのがあった。それについてはWikipediaでも参照してもらえばいいが、目下の課題である森友問題について、安倍首相夫人の昭恵氏を国会に呼ぼうとする意見があるらしいから聞きたいのだけれど、首相夫人は法で定義されてる政治機関です…

上野で夜桜、プラド美術館展

土曜日に、国立西洋美術館にプラド美術館展を観に行った。土曜日は夜8時まで、東京国立博物館は9時まで開いているので余裕を持てる。 ベラスケスにさほど興味もなかったが、面白かったのは、商人のギルドの集まりを描いた大きな絵《ブリュッセルのオメガング…

ビュールレ・コレクション展

国立新美術館で、至上の印象派展 ビュールレ・コレクション展を観てきた。 印象派で、国立新美術館で、ということなので、混雑は覚悟していたのだったが、拍子抜けした。まあもちろんガラガラではないんだけど、行列に並ばされることもなく、スムーズに観て…

civilian controlの危機を政争の具に使った歴史にこそ学べ

月曜日には週刊現代を買う。その中の「ジャーナリストの目」っていうコーナーに青木理が、「この国のジャーナリズムの存在を政権に知らしめた朝日スクープの意義」っていう文章を書いているのだが、まず、「ジャーナリズムvs.政権」っていうその構図は、いわ…

東京モーターサイクルショー2018

去年に続き、今年も東京モーターサイクルショーに出かけた。 去年は、バイクを買う気満々で出かけたのだったが、直後に人生最大の腰痛(多分ヘルニア)に見舞われ、救急車で運ばれる羽目になり、ちょっとバイクどころではなくなってしまったのだった。 あれ…

政権からの圧力があれば官僚に責任はないのか?

中曽根政権、橋本政権、小泉政権、戦後日本の政治史は、自民党と官僚組織の分捕り合戦にすぎない。 自民党の政治家なんてみんな世襲みたいなもんだし、官僚組織は組織自体が特殊な生命体みたいなもんだし、どっちをとっても日本に民主主義なんて存在したこと…

「素敵なダイナマイトスキャンダル」

この映画は、監督の冨永昌敬による持ち込み企画なんだそうだ。末井昭って人の同名の自伝的エッセーを原作にしている。 「ダイナマイトスキャンダル」ってのは、ダブルミーニングっていうのもおかしいが、比喩ではなく文字通りの意味で、子供の頃、母親が隣家…

「シェイプ・オブ・ウォーター」

レイトショーで、ギレルモ・デル・トロがアカデミー賞を獲った「シェイプ・オブ・ウォーター」を観た。 つうのも、週刊文春の今週号で宮藤官九郎が褒めてたから。 なんでも、最近は気に入った映画を繰り返し観るのに凝ってるそうで、敢為の精神でもってアチ…

春めき桜と静嘉堂文庫の国貞展示替え

村 鹿は角に麻縄をしばられて、暗い物置小屋にいれられてゐた。何も見えないところで、その青い眼はすみ、きちんと風雅に坐つてゐた。芋が一つころがつてゐた。そとでは桜の花が散り、山の方から、ひとすぢそれを自転車がしいていつた。 脊中を見せて、少女…

官僚性善説を信じる日本人、天動説を信じるアメリカ人、どっちがバカ?

森友問題についてはともかく真相を明らかにしてほしい。いろんな人がいろんな事を言っているが、今のところ腑に落ちる説明に出会わない。 野党が政権の責任を追及したいのは当然だが、それが目的化してしまって、真相がうやむやになる危険は避けてもらいたい…

「麦秋」

TOHOシネマズの午前十時の映画祭で、小津安二郎監督の『麦秋』。 あらためていうまでもなく、映画史に残る名作。 「今が一番いい時かもしれないよ」という父親の台詞が、ずしんとくる。 鎌倉が舞台で、『海街ダイアリー』を連想させる。綾瀬はるかが原節…

三菱一号館美術館でルドン

三菱一号館美術館でルドンの展覧会が始まっているが、今回の呼び物は、この美術館の所蔵で「グランブーケ」と呼ばれる、壁画の一枚がある、その「グランブーケ」とともに、ドムシー男爵の食堂の壁面を飾っていたすべての壁画が、一堂に会して展示されている…

見渡せば北朝鮮でなく日本が孤立

このブログでは、去年だけでも、すくなくとも3回は、6か国協議を抜け駆けして、北朝鮮と和解することをお勧めしてきた。日本が北朝鮮と国交を結ぶべき理由とその実現可能性について長嶺大使の帰任について抜け駆けのススメ そして、遅くとも2013年から…

『ヨオロッパの人間』

ヨオロッパの人間 (講談社文芸文庫―現代日本のエッセイ)作者: 吉田健一出版社/メーカー: 講談社発売日: 1994/10/04メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る 教科書で習ったヨーロッパは、ギリシア、ローマから始まって、中世、ルネッサンスと時代が…

名工の明治

この週末は、東京駅周辺の美術館をはしごした。 三菱一号館美術館のルドン、東京ステーションギャラリーの隈研吾、それから、東京国立近代美術館(竹橋にあるやつ)の工芸館で「名工の明治」。 ところで、工芸館でないほうでやってる熊谷守一はもう観ているの…

「脱官僚」じゃなかったの?

首相だった菅直人が、子ども手当について「〇〇効果はどうなんですか?」と、国会で質問された時、その「〇〇効果」って言葉を知らなくて恥をかいたことがあった。 この〇〇に入る漢字を今でも憶えている人がいたら、それは、記憶力の良さを自慢していい。と…

「ライオンは今夜死ぬ」、「ミックス。」

諏訪敦彦って人が監督したフランス映画「ライオンは今夜死ぬ」を観たけど、主演男優のジャン=ピエール・レオがドクターストップ寸前に見えた。 昔憧れた名優に自分の映画に出てもらいたいとしても、その結果、これで良かったのかどうかはちょっとわからない…