2018-09-01から1ヶ月間の記事一覧

『ザ・バンド ザ・ラストワルツ』

ザ・バンドの解散コンサートをマーティン・スコセッシが撮った『ザ・バンド ザ・ラスト・ワルツ』40周年記念リマスター版を観た。 この映画はDVDも出ている。それについて、糸井重里が「ほぼ日」で、沼澤尚てふドラマーと6回シリーズで語り尽くしているので…

『愛しのアイリーン』

愛しのアイリーン 吉田恵輔は、『ヒメアノ~ル』の監督だった。今回の『愛しのアイリーン』も良いけど『ヒメアノ~ル』はすごくよかった。主演の森田剛をはじめ、濱田岳、佐津川愛美、そして、何と言ってもムロツヨシが鮮烈だった。 『愛しのアイリーン』は…

『超越と実存』についてもう少し考えてみた

南直哉さんの『超越と実存』は、ほんとによい本だったので、あのあとずっと考えている。 はたして「私」は超越的な何かを信仰しているかについてだが、阿弥陀仏を人格神として捉えたことは、やはり無いと思う。親鸞聖人も、六字名号を本尊とされて、それまで…

『異なり記念日』

異なり記念日 (シリーズ ケアをひらく)作者: 齋藤陽道出版社/メーカー: 医学書院発売日: 2018/07/23メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る 斎藤陽道っていう写真家の存在はワタリウム美術館の個展で初めて知ったんだったが、なんて音楽的なんだ…

日村さんをフライデーに売った女性はリベンジポルノ防止法違反にならないの?

バナナマン日村勇紀の「淫行」が報じられてる。 フライデーの記事では、今年32歳になる女性が16年前に日村さんと関係があったそうで、最初は20代だと年齢を偽って近づいたそうだが、実年齢を明かした後に、一緒にお酒も飲み、肉体関係も持ったそう。 でも、…

『追想』

『追想』。シアーシャ・ローナン主演。イアン・マキューアン原作の映画は『つぐない』に続いての出演。 いかにも新潮クレスト文庫なふんいき。1962年に、童貞と処女が結婚初夜に上手くいかなくて、そのまま別れちゃうって話。 それだけのことをドラマたらし…

『判決、ふたつの希望』

この映画も日比谷まで観に行った。つうのは、そのころ、シャンテでしかやってなかったので。そういえば、『カメラを止めるな!』も日比谷で観た。今は両方とも海老名でやってる。TOHOシネマズ、何?、この感じ。 レバノンの映画で、監督もレバノン出身のジア…

月岡芳年

中村橋にある練馬区立美術館で月岡芳年の展覧会が開かれている。 月岡芳年は、太田記念美術館で《うぶめ》も観たし、町田の国際版画美術館でも、魁題百撰相をコンプリートしているし、練馬まで足を運ぶまでもなくはないかと迷いはしたが、やっぱり、月岡芳年…

『それから』

ホン・サンス監督の『それから』。 音楽もホン・サンスだそうだ。なんと言ったらいいのか、専門的な言葉の持ち合わせがないので印象的にならざるえないが、あえてレンジを狭くして、時間的にも空間的にも、音像が遠く感じられるセンスの良い音だと思った。映…

『超越と実存 「無常」をめぐる仏教史』

超越と実存 「無常」をめぐる仏教史作者: 南直哉出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2018/01/26メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る プロローグの最後に 次章以後 、私の独断と偏見で 、以下の言説をとりあげ 、順次意見を述べることにする 。 …

五姓田義松

神奈川県立歴史博物館に「明治150年記念 真明解・明治美術/増殖する新ニューメディア ―神奈川県立博物館50年の精華―」。 みなとみらい線の馬車道駅を降りると目の前にある、昔、横浜正金銀行の本館だった建物がそれ。 五姓田義松の絵が観たいなと思った。 …

『ウインド・リバー』、『オーシャンズ8』

『オーシャンズ8』はダメ。『ウインド・リバー』は○だけど、オススメはしない。 ドロボーを主人公にした映画をダメにしたのは「ハッカー」てふ「デウス・エクス・マキナ」の存在だと思う。 世界一のセキュリティー、でも、ハッカーがひとりいれば破れちゃう…

『戦争論』20周年

前にも書いたけど、週刊SPA!に小林よしのりが「ゴーマニズム宣言」を再開しているが、どうも、懐古的になってしまっているのか、先週までは、オウム事件について3週くらいに渡って書いていた。 確かに、オウム事件の死刑囚たちが大量処刑されたのは今年だけ…

非伝統的電源政策

Twitterで、反原発派と原発再稼働派が罵り合ってる。 そうこうするうちに99%の停電が解消したそうだ。 原発再稼働をいう堀江貴文さんは、福島第二原発の事故の時、まだ長野の刑務所にいたので、あの時の切迫した感じを理解していないんだと思う。 原発につい…

モネ それからの100年

横浜美術館は、キュレーションが面白いし、常設展も充実していて、しかも撮影OKだし、ほぼ展示替えのたびに訪ねている。 今回の「モネ それからの100年」も、もちろんいつものように訪ねたのですけれど、そんなにヒットする企画じゃないだろうと多寡をくくっ…

『「右翼」の戦後史』

「右翼」の戦後史 (講談社現代新書)作者:安田 浩一発売日: 2018/07/19メディア: 新書 小熊英二の『〈民主〉と〈愛国〉』は、戦後20年あまりの日本の思想家たちを俯瞰し、余白ひとつ残すことなく、天球図のジグソーパズルを完成させたことで、戦後日本に思想…

『サバービコン』

ジョージ・クルーニー監督、マット・デイモン主演。 この脚本はコーエン兄弟が1986年に書き上げたものの、そのままお蔵入りになっていたそうだから、30年も前の企画だったことになる。 映画の時代は1959年に設定されている。舞台は、「サバービコン」という…

北方領土問題解決に向けて日米露首脳会談しちゃえ

安倍さんがトランプ大統領に「リメンバー・パール・ハーバー」って言われて焦ってるらしいが、トランプさんの気持ちは分かる気がする。 トランプさんはたびたび弾劾の噂が出るような薄氷を踏む状況で政権運営してるわけだから、同盟国の中でも長期政権の安倍…

石破茂「脱・日本会議」宣言

安倍さんは、たしかに一人勝ちなんだけど、今この人は何がしたい人のかって、ほとんど分からなくなってる。日本会議の傀儡ってならわからんではないが、モリカケ問題なんてのは、問題としてセコすぎて、批判するのもバカみたいだし。以前に書いた通り、マス…