2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧

『アートのお値段』

アートのお値段 The Price of Everything オノ・ヨーコは「アートは、生きるに必要な遊びだ」と言った。 そのアートを売り買いするのは、「遊び」の一部分なんだと思う。 ジェフ・クーンズが自作について話す映像がある。そのあとで、誰だったかが、彼はまる…

そうはいうけど「問題の根底」は掘っていくとキリがないって話 石破茂のブログを読んで

韓国政府が日韓の軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の破棄を決めたことについて、自民党の石破茂元幹事長がブログに 「 我が国が敗戦後、戦争責任と正面から向き合ってこなかったことが多くの問題の根底にあり、それが今日様々な形で表面化しているよう…

『『正法眼蔵』を読む 存在するとはどういうことか 』 を読みました

『正法眼蔵』を読む 存在するとはどういうことか (講談社選書メチエ)作者: 南直哉出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/07/11メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (7件) を見る 南直裁の『超越と実存「無常」をめぐる仏教史』は名著だった。…

『禁断 二・二六事件』と「海軍極秘文書」と『拝謁記』

禁断 二・二六事件作者: 鬼頭春樹出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2012/02/25メディア: 単行本 クリック: 8回この商品を含むブログ (1件) を見る お盆前に、鬼頭春樹の『禁断 二・二六事件』を読み終わっていて、お盆が明けたらブログに感想を書こうと…

『JKエレジー』と『そうして私たちはプールに金魚を、』を比べてしまった

「おまえは大学行って金持ちになるんだろっ、このカネ持って逃げろ!」みたいなセリフがリアリティーを持っていいのか?っていう危機感。 そういう貧富の差がドラマになりえたのって吉永小百合とか、そういう時代でもう終わったと思ってた。遅くとも、故・佐…

『ニューヨーク公立図書館 エクス・リブリス Ex Libris: The New York Public Library』

フレデリック・ワイズマン監督の『ジャクソンハイツへようこそ in Jackson Heights』を、去年観てそのスタイルに魅了された。ナレーションは一切入らない。 この映画も、エルビス・コステロは、「Elvis Costello」と書いたパンフを手にしていたからわかった…

『東京裁判』4Kデジタルリマスター版

あつぎのえいがかんkiki 小林正樹監督は、もともと1970年に、東京裁判を題材にした劇映画を企画していて、脚本も書き上げていたそうなんだけれど、キャスティングと予算の問題で実現しなかった。 その小林正樹がこのドキュメンタリーを撮ることにな…

夏らしい展覧会をいくつか

あんまり大きく話題にはなっていないけど、日本の夏らしい気分になれる展覧会をいくつか紹介したい。 ひとつめは、太田記念美術館と戸栗美術館が共同で企画している「青のある暮らし」。 今気が付いたけど、太田記念美術館の方はもう期間がおわってる。戸栗…

『よこがお』を『淵に立つ』とくらべてみたくなる

よこがお 『淵に立つ』の深田晃司監督が、また筒井真理子で映画を撮った。『よこがお』は、また筒井真理子だから、どうしても『淵に立つ』とくらべてしまう。 というか、『よこがお』をみながらも『淵に立つ』を思い出してしまうのですよ。 『淵に立つ』は、…