2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

『マザーレス・ブルックリン』いい映画なのに上映館が少なすぎる

『ファイト・クラブ』のエドワード・ノートンが、製作、監督、脚本、主演をつとめた『マザーレス・ブルックリン』。ウィレム・デフォー、ブルース・ウィリス、アレック・ボールドウィン、ボビー・カナヴェイルが出演する。 ジョナサン・レサムの原作では1999…

『少女は夜明けに夢を見る』

www.syoujyo-yoake.com 公式サイトにある監督インタビューによると、このメルベダード・オスコウイという人は、かつてフレデリック・ワイズマンのワークショップに参加したことがあるそうだ。そのQ&Aをそのままコピペする。 Q:映画の中で、少女の一人が「私…

『ジョジョ・ラビット』と『リチャード・ジュエル』にサム・ロックウェル

この週末に観た映画のふたつにサム・ロックウェルが出ていた。『スリー・ビルボード』でアカデミー助演男優賞を受賞して以来のってるみたい。 サム・ロックウェルは、個人的には、ダグラス・アダムズ原作の映画『銀河ヒッチハイク・ガイド』のメインキャスト…

白髪一雄展みました

白髪一雄《游墨 壱》 オペラシティ・アート・ギャラリーで白髪一雄の回顧展が始まっている。 白髪一雄とジャクソン・ポロックは比べたくなる。ジャクソン・ポロックは、天井から吊るした絵具の缶の底に穴を開けていた。一方、白髪一雄は、天井から吊るしたロ…

飯島勲が「ゴーンの資産を凍結せよ!」と言ってる

飯島勲が「ゴーンの資産を凍結せよ!」と、つまり、逮捕したら即、金も使えなくしときゃ逃げられなかったんだという主張をしている。headlines.yahoo.co.jp この主張の法的な根拠が、どこにあるのかは提示していない。警察に逮捕されたとたんに銀行口座が使…

『パラサイト 半地下の家族』、『家族を想うとき』を比較してみる

家族を想うとき ケン・ローチ監督の『家族を想うとき』と、ポン・ジュノ監督の『パラサイト 半地下の家族』は、ともに第72回カンヌ映画祭でパルム・ドールを競い合った。 パルム・ドールを獲得したのは『パラサイト 半地下の家族』だった。ケン・ローチ監督…

坪内祐三

靖国作者:坪内 祐三出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1999/01メディア: 単行本www.huffingtonpost.jp 坪内祐三が亡くなったそうだ。61歳というから若すぎるとも言うべきだが、絶妙な享年という感じがした。これはもちろん赤の他人の一読者としての感想で、親…

「さよなら たりないふたり」完全版みました

huluで「さよなら たりないふたり」のフルサイズ版がやってるって話だったので、2週間無料体験でみました。 伝説のライブと言われるだけのことはある。先週のオードリーのオールナイト日本を聴いていると、オードリーのボケとツッコミは途中で交代したそうで…

ストラスブール美術館展を観ました

アンリ・マルタン《雪化粧のパリの屋根》 ストラスブール美術館展が姫路市立美術館でやってたので観に出かけた。 ストラスブール美術館は、フランスのアルザス地方に点在する10の美術館の総称なのだそうだ。ドイツとの国境に接しているので、ドイツ領になっ…

なんでこんなことしちゃったんだろう?

もうみんな忘れてるかもだけれども、去年2019年の6月21日にも、米軍がイランに攻撃を仕掛ける可能性があった。イランが米軍の無人偵察機を撃墜したことに対する報復措置としての軍事攻撃を承認していたトランプ大統領だったが、「イランで何人死ぬ可能性が…

イランにとって核戦争はアリかも。

イランにはアスガー・ファルハディという映画監督がいて、『別離』、『セールスマン』と2作品連続でアカデミー賞外国語映画賞を受賞した。その2作はイランが舞台だったが、去年の『誰もがそれを知っている』はスペインが舞台になっていた。イランでは映画が…

『私のちいさなお葬式』観ました

私のちいさなお葬式 シネ・リーブル神戸 2019年の最後をロシア映画で締めるのもしみじみしている。チェーホフを思わせるほろ苦いコメディー。モスクワ国際映画祭で観客賞を受賞した。プロデューサーのニキータ・ヴラジーミロフは、この映画のためにマンショ…

「未来と芸術展:AI、ロボット、都市、生命――人は明日どう生きるのか」観ました

森美術館で「未来と芸術展:AI、ロボット、都市、生命――人は明日どう生きるのか」を観た。 いきなり、AI×美空ひばり「あれから」を一曲見せられた。不気味でこそないものの、悪趣味でグロテスクだと思った。AIが歌を歌っても全然いいと思うが、それが美空ひ…

カルロス・ゴーンの出国について思うこと

カルロス・ゴーンが保釈中に祖国レバノンに帰った。出国できないはずだったのに、司法の監視をものともせず出国を果たし、「私は今レバノンにいる」と声明を出した。 「カルロス・ゴーンからの声明。 私はいまレバノンにいます。 もはや私は有罪が前提とされ…