2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

『ぶあいそうな手紙』『はちどり』『あなたの顔』

この週末、新百合ヶ丘のアルテリオ映像館で『ぶあいそうな手紙』、『はちどり』、『あなたの顔』と3本連続で見逃せない映画がかかってた。1日三本はきついかなと懸念したけれども、いい映画は目が疲れないってあるのかな。わからないが、ひとつには、3作品…

『ハニーランド  永遠の谷』

『ハニーランド』は、事前に何の情報もなく観終えたらドキュメンタリーとは思えないほどだ。というか、ドキュメンタリーっぽく始まって、イソップ物語みたいに終わる。ドキュメンタリーとして観始めても、フィクションとして観始めても、なんかもやもやして…

『アングスト』ネタバレといえばネタバレ

アングスト 『アングスト』を観た宮藤官九郎は、「主人公の犯行がドジすぎてだんだん応援したくなる」と書いていた。確かに、ドリフのコントくらいドジ。実在の殺人事件をモデルにしているというフリが効いている。 ちなみに、この文章にはネタバレが含まれ…

コロナ不況で株価が上がるのはなぜ?

新型コロナの世界的な流行で世界全体の経済が縮小している。 しかし、株価は上がっている。 そんなことがありうるのか。 株価が上がるのは、株を買う人が増えるからであって、株を買うのは、その株を発行している企業の業績が、今より上がると予測して、その…

美女が本気で罵り合う『オーバー・ザ・リミット』

オーバー・ザ・リミット ロッテントマトで満足度100%を獲得している。アメリカ人はなんだかんだいってロシアに興味津々なんだろうな。ニューヨークタイムズは「現実にあるホラー」と書いているが、よくもわるくも日本人の目にはそうは映らないだろう。 …

おいしい浮世絵展

森アーツセンターギャラリーで「おいしい浮世絵展」。 食べものをテーマにした浮世絵展。なぜか国貞と国芳が多かった。 ということは、江戸の食事情ってことになる。他にも、広重、北斎、豊国などなので。 歌川国貞については、2018年の静嘉堂文庫の国貞…

『ブレスレット 鏡の中の私』と『アンティークの祝祭』

イオンシネマがさすがにTOHOシネマズと同じ映画ばかりかけてちゃまずいんじゃないかと気づいたみたいで、こないだの『アルプススタンドのはしの方』とかもそうだけれど、差別化を図ろうという努力を始めているみたい。 『ブレスレット 鏡の中の私』も、もし…

STARS展 現代美術のスターたち―日本から世界へ

杉本博司 Revolution コロナ禍の美術展は、時間予約になったせいで混雑することなく鑑賞できる。実は、コロナが流行る前から、たとえば、草間彌生美術館とか、アーティゾン美術館とか、新しい美術館は事前予約をとるケースも増えてきていた。 草間彌生美術館…

都市の猛暑をしのぐアイデアいくつか

結局、東京五輪なくてよかったじゃない?、と思わせる猛暑が続いている。 なので、都市の猛暑をしのぐアイデアをいくつかランダムに紹介したい。 まずは、「シェルピンスキー四面体」を利用したサンシェード。 フラクタル日除け うっかり夏の海辺でタープな…

エド山口が見た偽ビートルズの話

桑田佳祐が最近ラジオでビートルズの特集をやっていた。そのついでに、映画『イエスタディ』をつまんなかったと評していた。 鴻上尚史は「名作だ」と書いていたのに、この違いはたぶんミュージシャンと劇作家の違いなんだろう。ちなみに、ニューズウィーク日…

中国はもう国際社会の一員であることを辞めたらしいって話

jp.reuters.com mainichi.jp 香港で露骨な民主派弾圧が始まった。 これは、第二次世界大戦後、国際社会が営々と築き上げてきた価値観に対するあからさまな挑戦で、到底受け入れられない。 トランプ、ボリス・ジョンソンってキャラのために、排外主義的な言動…

『アルプススタンドのはしの方』

アルプススタンドのはしの方 佐久間宜行のオススメだったので観に行った。 もとは兵庫県立東播磨高校の演劇部が2017年の演劇部の甲子園みたいな大会で最優秀賞を獲得したネタで、本を書いたのはそのときの顧問の先生だった藪博晶という人だそうだ。 演劇…

『透明人間』と『アップグレード』観ました

透明人間 映画『透明人間』っていうと、いったいいつの時代の映画なんだって内心思ってしまう。 透明人間が最初に映画化されたのは1933年だそうだ。それからも、色んなメディアで作品化され続けた。近くはポール・バーホーベンの『インビジブル』(2000…

アレハンドロ・ホドロフスキーの『サイコマジック』

サイコマジック アレハンドロ・ホドロフスキーの『エンドレス・ポエトリー』の独特な世界が気に入っている。あれは、詩人の自伝だった。今回のは詩人の対話編ってところかな。誰かが老詩人に言葉を求めに来ると、ホドロフスキーがそれに応じる。 冒頭、ホド…

『なぜ君は総理大臣になれないのか』ネタバレ

なぜ君は総理大臣にならないのか 感染者数がどんどん増えているのと、あいかわらずの梅雨空続きで、なんとも気勢があがらない。 麻生太郎が言ったように「日本人の民度の高さ」が感染者数が少ない根拠だったのだとしたら、ここ1ヶ月で日本人の民度が急にさが…