2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧

中澤弘光

東京国立近代美術館の常設展に中澤弘光の小さな特集があった。 以前、横浜そごう美術館で回顧展を観たとき、いたく感動した《花下月影》があった。東京国立近代美術館は基本的に撮影が許可されているので、喜んで撮ったけれども、写真で再現が難しい。 中澤…

あやしい絵展

翌日の4月25日からまた美術館が閉館することになった。そうとは知らず、その前日の土曜24日に「あやしい絵展」のチケットを予約していた。危うく見逃すところだった。奇しくも、この前の緊急事態宣言の発令の日は、このおなじ東京国立近代美術館にピーター・…

『ステージ・マザー』

ステージ・マザー 『アニマル・キングダム』、『世界にひとつのプレイブック』で渋い脇役を務めていたジャッキー・ウィーヴァーが主演した『ステージ・マザー』は、見逃してほしくない映画。 この映画でのジャッキー・ウィーヴァーは、ひとり息子が『ミッド…

『ミナリ』

『ミナリ』と『春江水暖』は対照的に感じた。 『春江水暖』は、ちょっと四季耕作図とか四季花鳥図みたいに、一枚の屏風に四季を全部描き込んだような、東洋的な時間感覚さえ感じさせる。 『ミナリ』は韓国の家族を描いているんだけど、韓国映画ですらない。…

オリンピック不参加の呼びかけをしたいと思います

ライゾマティクスを観た東京国立現代美術館で、同時開催されていたTokyo Contemporary Art Award 2019-2021 受賞記念展も観た。 受賞者のひとり風間サチコって人が展覧会に寄せた「魔の山考(菩提樹によせて)」という文章が面白かったのでリンクしておく。t…

『春江水暖』

『春江水暖』は最近に観た映画の中でまっさきに書いておきたいと思う映画。 『シン・エヴァンゲリオン』の映像美と比べても、南宋時代の絵巻物を意識したと監督が語るロングショットは引けを取らない。それに、エヴァンゲリオンの方はもう興収七〇億を突破し…

ライゾマティクス_マルティプレックス

www.mot-art-museum.jp 東京都現代美術館に「ライゾマティクス_マルティプレックス」を観に行った。 ほとんどの部屋で静止画の撮影可だったのだけれども、静止画で撮っても伝わらないと思うので。www.youtube.com www.youtube.com www.youtube.com www.youtu…

モンドリアン展

ピエト・モンドリアンの日本での展覧会は23年ぶりだそう。 モンドリアン《線と色のコンポジション:lll》 モンドリアンといえばこういう絵を思い浮かべる。というか、これしか思い浮かばないんだけど、これは最晩年の到達だそうで、初期の頃の具象画も今回は…

今年も去年と同じく花見できないので

新宿 常圓寺の桜https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/k/knockeye/20210328/20210328215729_original.jpgちるがうへにちりもまがふかさくらばな かくてぞこぞのはるもすぎにし 去年の今頃にもこの紀貫之の歌を紹介していた。その時はきっと今年の…

『DAU.ナターシャ』と『ノマドランド』の続きと『秘密への招待状』

ロシアの映画なんだけど、『DAU』っていう壮大なプロジェクトのほんの一部がこの『DAU.ナターシャ』なんだそうで、見た感想としては、たぶん他の監督なら、15分か20分くらいに縮められたと思う。くどい。 ところで、『ノマドランド』について町山智浩が語っ…

あちこちオードリーの今田耕司

あちこちオードリーが深夜からすこし浅い時間帯に移動する最後の週に今田耕司がゲストに来ていた。 ごっつええ感じの裏話とかは、今までのゲストの話とはちょっとレベルが違う感じがした。例えて言えば、日本映画全盛期のスターの話を聞いている感じ。 「イ…