2025-06-01から1ヶ月間の記事一覧

中村正義 展

わたしは人の名前が覚えられなくて、奈良県立美術館でのこの展覧会を「中村一美」と勘違いしてた。さすがにすぐ気が付いて「なんだ、中村一美じゃないんだ」って放置していた。 十重二十重に失礼なんだけど、日曜美術館で特集していたのを見て出かけてみる気…

日本美術の鉱脈

伊藤若冲の《釈迦十六羅漢図屏風》をデジタル推定復元されたものが展示されていた。 伊藤若冲といえば京都で初めて観た《樹下鳥獣図屏風》のインパクトは大きかった。江戸時代にあんな遊び心に満ちたデザインが存在したというだけで、江戸時代=暗い因習の時…

YouTubeの詐欺広告

以下に貼り付けたYouTubeチャンネルの、今回紹介したいのは冒頭だけ。 これ言われないと、ここで指摘されてるYouTube広告は、高橋洋一本人にしか見えない。見たことある人しかわからないだろうけど。 何かリトアニアあたりで投稿されてるみたい。 YouTubeの…

ヒルマ・アフ・クリントについての岡崎乾二郎の解説

ヒルマ・アフ・クリント展は全点撮影可だったので、そういう場合、図録は買わない。物理的に重いし。だけど、こういう解説があったのなら買いだったな。 面白かったのは、展覧会場のキャプションでは「ルドルフ・シュタイナーに影響を受けた」みたいになって…

特権と平等について

以前、井沢元彦が「安土宗論」について解説した動画について書いた。knockeye.hatenablog.com せまい宗派争いではなく、今日につながる歴史を念頭に置いていた。というか、それしかできないし。宗派の人間ではないので。 その後、この投稿「本郷和人『日本史…

国分太一の思い出

「ごちになります」のレギュラーだった時に、どういう流れか、タイプの女性の話になった時に 「常識のある人ですねえ。」 と言って、ナイナイ岡村隆史に突っ込まれてた。 しかし、すごく実感がこもってて説得力があった。 プライベートで歩いてても、ファン…

『ルノワール』ネタバレ

早川千絵監督の前作『PLAN75』は彼女の長編デビュー作なのだが、すでに出自というか血筋というか、そういうものがよい。是枝裕和が企画した『十年』の出なのだ。 それに続くこの2作目は、令和ロマンの2年目の2作目を思わせる。M-1と現在の漫才の…

藤田嗣治×国吉康雄 at 兵庫県立美術館

「二人のパラレル・キャリア-百年目の再会」2025年8月17日まで。 藤田嗣治と国吉康雄の交流はどう考えても不幸なものだ。 藤田嗣治は日本でも絵を学んだあとパリに渡ったが、国吉康雄は肉体労働者としてアメリカに移住した。21歳のとき通っていた…

『バロウズ』

どうもウィリアム・バロウズの小説が三作、河出書房新社からこの春あらたに出版されるので、1983年のこのドキュメンタリー映画が上映されるに至ったらしい。 それと、もちろん『クィア』の公開。最初のロードショーを見逃すと、後で追いかけようとしても…

『リライト』ネタバレ

『国宝』の起こした大波がまだマスメディアの水面をゆらしている中で船出する映画たちは大変だ。 『リライト』は、『ドロステのはてで僕ら』、『リバー、流れないでよ』さらに遡れば、『サマータイムマシン・ブルース』など、タイムトラベルものの名作をもの…

『国宝』ネタバレ

『国宝』はたぶん映画ファンなら観ないって選択はない。世界の渡辺謙に加えて吉沢亮、横浜流星という当代のスター俳優を主役に配し、寺島しのぶ、高畑充希、森七菜と世代ごとの名花を並べ、『悪人』『さよなら渓谷』『湖の女たち』『愛に乱暴』など数々の名…

『ガール・ウィズ・ニードル』ネタバレ

第一次世界大戦直後のコペンハーゲンが舞台。 わたくし、ほんとに反省しなきゃいけないけど、最初のラジオ放送でドイツの敗戦を伝えていたから、すっかりドイツが舞台と思い込んでいた。ステファン・ツヴァイクの世界だと思い込んでたわけ。 それともう一点…

重森三玲庭園美術館

重森三玲の旧宅を訪ねた。 うっかりしてたけど室内を見学できるのは10月〜3月までだそう。管理されてる方のお話だと、皮脂の問題だそうだった。文化財の保存は国立の博物館ですら必ずしも手当が充分ではないと聞くから、こういう瀟洒な佇まいだと更に、色…

『秋が来るとき』ネタバレ

フランソワ・オゾン監督の新作。 といっても、個人的には『すべてうまくいきますように』と『私がやりました』しか見てないけど、今回のがいちばん好き。 年齢的にこのくらいビターでないとひびかなくなってるかもしれない。 『すべてうまくいきますように』…

『かくかくしかじか』原作者によるネタバレ

以下、3日前にアップされた動画だけど、答え合わせのつもりで観た。 東村アキ子はロケハンから関わってたそう。 シナリオは往復書簡形式でやりとりしつつ、漫画のネームつくりと同じ感覚でやれたといってる。けど、撮影に入る前にそこまで作品をハンドリング…

養源院、京博「日本、美のるつぼ」

万博つながりで、大阪市立美術館、奈良国立博物館、京都国立博物館で国宝展をやっている。 大阪と奈良は行ったんだけど、京博に国宝があるのはあたりまえだし、「日本、美のるつぼ」ってタイトルがふわっとしてるので、これもその一連だと気が付かなかった。…

『未完成の映画』ネタばれ

『未完成の映画』は、明らかにロウ・イエ監督自身が体験した比較的に最近の映画撮影時の出来事をドキュメンタリー風に撮っている。というか、中には実際の映像も挿しはさまれているので、ロウ・イエ監督の顔を知らない私は、実際、半分はドキュメンタリーな…