アート

アイヌの美しき手仕事 日本民藝館

アイヌの手仕事https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/k/knockeye/20201018/20201018192146_original.jpg 府中市美術館のあと、同じく京王沿線つながりで日本民藝館を訪ねることにした。時間もちょうどよかった。 日本民藝館のような古い建物は、…

『太陽の塔』

太陽の塔発売日: 2019/08/19メディア: Prime Video 「人類の進歩と調和」をテーマに掲げた1970年の大阪万博の、その全体のアンチテーゼとして、お祭り広場の屋根を突き破って屹立していた太陽の塔。大阪万博全体は次第に時代に溶け込むように消えていったの…

ヴィンテージアロハシャツの魅力展 茅ヶ崎市美術館

www.chigasaki-museum.jp この週末、冗談だろってくらい突然すずしくなったのだけれど、アロハシャツを着てると100円引きというので、アロハシャツで訪ねた、Levi'sのやつ。 茅ヶ崎市 ホノルル市×郡 姉妹都市締結5周年を記念して「アロハシャツブランドSUN S…

おいしい浮世絵展

森アーツセンターギャラリーで「おいしい浮世絵展」。 食べものをテーマにした浮世絵展。なぜか国貞と国芳が多かった。 ということは、江戸の食事情ってことになる。他にも、広重、北斎、豊国などなので。 歌川国貞については、2018年の静嘉堂文庫の国貞…

STARS展 現代美術のスターたち―日本から世界へ

杉本博司 Revolution コロナ禍の美術展は、時間予約になったせいで混雑することなく鑑賞できる。実は、コロナが流行る前から、たとえば、草間彌生美術館とか、アーティゾン美術館とか、新しい美術館は事前予約をとるケースも増えてきていた。 草間彌生美術館…

千葉市美術館 リニューアルオープン

2020年7月11日に千葉市美術館がリニューアルオープンした。今までは、千葉市の中央区役所の建物を間借りしていたんだけど、その建物自体が、昔の銀行の支店の跡地で 旧・川崎銀行千葉支店こんな感じのロビーが何にも使われずに放置されていてもったいない感…

コロナの時代の美術館

一週間前の話になっちゃうけど、国立新美術館にでかけた。 そしたらこんな感じ。 国立新美術館 平日とはいえさびしすぎる。 国立新美術館って、美術館と言いつつ、英語表記を見ればわかるようにartcenterであってmuseumじゃない。ので、所蔵品をもたない、ア…

東京都現代美術館「ドローイングの可能性」「オラファー・エリアソン」

週末に東京都現代美術館(MOT)に行ったらオラファー・エリアソンの展覧会に行列ができていてびっくりした。思い出してみると、東京はどこにいっても行列の町だった。なぜ新コロナウィルスの感染がさほど広がらなかったのか不思議。第二派こわい。 オラファ…

横尾忠則の「WITH CORONA」シリーズ

ところで、最近、横尾忠則がTwitterに新作を連投してますがご存じでしょうか。 この多作ぶりは圧倒的だと思います。昨日のピーター・ドイグを観ながら、同じモチーフを繰り返すところなどは横尾忠則に似ているなと思ったのだけれど、横尾忠則の方が断然圧倒…

ピーター・ドイグ展

2月29日から休止していた東京国立近代美術館のピーター・ドイグ展がようやく再開したのででかけた。 この展覧会は2月26日に始まって3日で休止になってしまっていて、このままだと幻の展覧会になるところだった。私は確か3月1日に訪ねた。休館してい…

パシェ兄弟の音響彫刻

川崎市岡本太郎美術館で「音と造形のレゾナンス-バシェ音響彫刻と岡本太郎の共振」。 これは『レ・ミゼラブル』を観た映画館でたまたまチラシを見かけたので。その時点では、他の美術館はまだどこも開いていなかった。 いまさらで何だけれども、美術館は自…

太陽の塔のアンガージュマン

新コロナの感染拡大を防ぐためにつづいている自粛の出口戦略について、大阪モデルとして吉村大阪府知事が、太陽の塔をライトアップしてその目安とすることに決めた。www.sankei.com 目標数値を決めて、その数値の達成状況によって、赤~黄~緑と変化していく…

関根正二展 神奈川県立近代美術館 鎌倉別館にて

関根正二展が神奈川県立近代美術館鎌倉別館で始まっている。展示は前後期に分かれているが、今回、前期展示が2週間しかない。2月16日までなので全部見逃したくない方にはせわしない。ただ、《信仰の悲しみ》が後期展示なので、どちらかしか行かないのであれ…

ハマスホイとデンマーク絵画 東京都美術館にて

東京都美術館で「ハマスホイとデンマーク絵画」。ハマスホイは、2008年の秋に国立西洋美術館で観た。そのときは、「ハンマースホイ」と表記していた。その後、一時期、「ハマーショイ」などとも呼ばれていたようだったが、今回は「ハマスホイ」。 北欧の…

白髪一雄展みました

白髪一雄《游墨 壱》 オペラシティ・アート・ギャラリーで白髪一雄の回顧展が始まっている。 白髪一雄とジャクソン・ポロックは比べたくなる。ジャクソン・ポロックは、天井から吊るした絵具の缶の底に穴を開けていた。一方、白髪一雄は、天井から吊るしたロ…

ストラスブール美術館展を観ました

アンリ・マルタン《雪化粧のパリの屋根》 ストラスブール美術館展が姫路市立美術館でやってたので観に出かけた。 ストラスブール美術館は、フランスのアルザス地方に点在する10の美術館の総称なのだそうだ。ドイツとの国境に接しているので、ドイツ領になっ…

「未来と芸術展:AI、ロボット、都市、生命――人は明日どう生きるのか」観ました

森美術館で「未来と芸術展:AI、ロボット、都市、生命――人は明日どう生きるのか」を観た。 いきなり、AI×美空ひばり「あれから」を一曲見せられた。不気味でこそないものの、悪趣味でグロテスクだと思った。AIが歌を歌っても全然いいと思うが、それが美空ひ…

ブダペスト―ヨーロッパとハンガリーの美術400年

国立新美術館で「日本・ハンガリー外交関係開設150周年記念 ブダペスト国立西洋美術館 & ハンガリー・ナショナル・ギャラリー所蔵 ブダペスト―ヨーロッパとハンガリーの美術400年」を観た。 これといった目当てはなかったが、ムンカーチ・ミハーイという画…

坂田一男展 東京ステーションギャラリー

坂田一男というあまり耳にしない画家だけれども、戦前戦後を通して、ずっと抽象画を描き続けた。今となっては懐かしい感じがする。 参考として、フェルナン・レジェやル・コルビュジエの抽象画と、あまり目にしないところとしては、坂本繁二郎が油彩で描いた…

青木野枝 霧と鉄と山と

青木野枝の鉄の彫刻は、インタビューによると、特に「もの派」を意識していないそうだ。 jptca.org青木野枝 こういう感じなんだけど、そう言われると確かにもの派というには作家の手が加わりすぎているかも知れない。 私は、もの派の菅木志雄の作品が好きで…

『草間彌生∞infinity』観ました

ドキュメンタリー映画『草間彌生∞infinity』は、時系列で草間彌生の半生をふりかえる形式のために、分かりやすい反面、説明的かもしれないが、そのために、史実に対する公平な態度というか、fairnessというか、そういう点には信頼がおけるつくりになっていて…

『春画と日本人』(記事内に春画を含みます、当然ながら)

横浜シネマリン 先日に紹介した、田中美津さんのドキュメンタリー映画『この星は、私の星じゃない』は、横浜シネマリンでも、11月23日から公開されるそうだ。 『春画と日本人』を観に行ったんだけど、ロビーのモニターに『この星は、私の星じゃない』の…

『アートとは何か』アーサー・C・ダントーを読んで

アートとは何か: 芸術の存在論と目的論作者: アーサー・C.ダントー,Arthur C. Danto,佐藤一進出版社/メーカー: 人文書院発売日: 2018/11/28メディア: 単行本この商品を含むブログを見る アンディー・ウォーホルの≪ブリロ・ボックス≫をめぐる、刺激的でありつ…

横山大観、菱田春草、川合玉堂、川端龍子を山種美術館で。

ちょっと恵比寿ガーデンシネマに映画を観に行って、せっかくだから、山種美術館に立ち寄った。 横山大観の絵を良いと思ったことがない。横山大観 ≪春朝≫ 桜が咲いてますわな。そのうしろの赤い円いのは太陽だと思うんですけど、これ、ありえます?。理解でき…

秋野不矩展 平塚美術館で開催中

平塚市美術館で秋野不矩展が開かれている。2019年の12月1日(日)まで。浜松の秋野不矩美術館が来年の3月まで休館だそうなので、その間、こっちで主要な作品が観られるみたい。 秋野不矩、小倉遊亀、片岡球子、三岸節子、日本の女流画家は世界に誇れ…

「名勝八景 憧れの山水」展 出光美術館

出光美術館で「名勝八景 憧れの山水」。前回の「奥の細道330年 芭蕉」も観たけども何にも書かなかったな。 「奥の細道」に「そもそもことふりにたれど、松島は扶桑第一の好風にして、おおよそ洞庭・西湖を恥ず。」とある、その「洞庭・西湖」が今回の展覧…

オランジュリー美術館展 ルノワールとパリに恋した12人の画家たち

横浜美術館でこの展覧会が始まっている。ポール・ギョームのコレクション。 タイトルとポスターに使われているルノワールのピアノを弾く女性の絵だけを見るかぎり、ちょい保守的な展覧会なのかもと思いつつ訪ねたが、なかなか攻めた感じで、普段見られない絵…

バスキア展が始まりましたね

森アーツセンターギャラリーで、ジャン=ミシェル・バスキアの展覧会が始まった。日本初の大規模回顧展で、しかも、日本限定の展覧会、つまり、世界のどの美術館にも巡回しない、今回こっきりの展覧会。どういういきさつで実現したのか知らないけれど、ZO…

五島美術館「筆墨の躍動」と静嘉堂文庫美術館「入門 墨の美術」

伝 周文≪四季山水図屏風≫(左隻)伝 周文≪四季山水図屏風≫(右隻) 静嘉堂文庫美術館の、伝 周文≪四季山水図屏風≫は、三年がかりの修復後初公開であるそうだ。たぶんこれだけでも見に来る価値がある。 同じく、周文筆と伝来した≪山水図≫も修復後初公開。≪山…

コートルード美術館展

昨日、「円山応挙とコートルード美術館展」と題して書き始めて、円山応挙だけ書いて寝てしまったので、今日は、コートルード美術館展について書く。 といっても、何を書くということもないので、一緒にするつもりだったのであるが、寝てしまったのでしょうが…