白骨温泉どうよ?

乳白色の湯で知られる長野県安曇村白骨温泉にある公共野天風呂で、湯を白濁させるための入浴剤を約7年前から使っていたことがわかった。運営する同温泉旅館組合の小日向義夫組合長は事実を認めたうえで、湯がねずみ色に変色したためで、「乳白色の温泉のイメージを壊すわけにはいかなかった。申し訳ない」と話している。 野天風呂は94年オープン。同組合長によると、96、97年ごろに湯量が減り、白濁せずにねずみ色に濁るようになった。従業員の発案で、群馬県草津温泉の成分の入った入浴剤を入れると白濁したため毎朝、直径約4メートルの湯船に約0.8リットルの入浴剤を入れるようになった。入浴剤は草津温泉で売られており、2カ月ごとに注文していた。 外部から指摘があり、7日から入浴剤の使用をやめた。また、同組合が13軒の温泉旅館を調査したところ、2軒が同様に入浴剤を使っていた。残りの11軒の湯は十分白濁しているという。