大辻山林道

knockeye2004-07-18

昨晩、大雨警報が出ていた。ところが、今朝目が覚めると、目が覚めるような快晴だった。半分目が覚めてなかったが。ニュースで福井の水害を見るとこの晴天が信じられない。どこに出かけるつもりもなかったが、暑いので夕涼みのつもりで、大辻山林道に向かった。舗装林道だが、ここを抜けると、有峰林道への近道になる。森林浴にはなるだろうという気持ち。ところが、昨日の雨の傷跡は山の中に残っていた。濁流が道を削っていた。もともと大辻山林道は、行政に見捨てられた道なので、復旧工事が行われるかどうか微妙だ。現行の地図には載っていない。


昨日、書いたフォトリアリズムに関する鋭い洞察(私の世代では、こういうのは当然冗談として通じた。自分のことは謙遜して言うのが普通だったから。今は、けっこう空気が白くなる。)について、走りながらいろいろ考えていた。写真が登場するまで、ものの姿を写すのは絵しかなかった。仏教にも絵像があるし、キリスト教にもイコンがある。絵が、実物の写しだった証拠だと思う。絵がだんだん宗教から離れていくのは自然な成り行きだけど、ものの姿を写すというスタンスからも離れていくきっかけのひとつには、やっぱりジャポニズムも一役買っているかなぁ。
ジャポニズムと写真の登場はほぼ同時期なはずだが、当時は写真なんて絵の敵じゃなかった。