ウインカーと相前後してアマゾンから本が届いた。今度は、立花隆 『イラク戦争 日本の運命 小泉の運命』「おい!またイラクかよ?!」というご意見、ごもっともである。全く私はこの問題に深入りしている。ただし、この問題というのは、「イラク人質事件」ではない。「イラク人質バッシング事件」だ。ずっと前にも書いたことだが、イラクはどうでもいい。もし頼まれてもイラクには行かない。イラクのことは、実際にイラクに行った人たちで罵りあっていればいい。だが、人質に脅迫まがいのことをしたヤツは、隣にいるかも知れない。さらに言えば、隣にしかいないのだ。解放された人質が帰国するのに「ぬるぽ」とか書いたカードを持って、いそいそ出かける暇人が他の国にいるか?考えるとぞっとする。

高遠菜穂子さんの著書とは別に、直接の当事者ではない小林よしのり氏の『ゴー外!!』や、勝谷誠彦さんのブログなどを読むうちに、なんだか分からないけど、何チームかに分かれて、罵りあっている人たちを知るに至った。高遠さんたちは、全く意図せずにこの蜂の巣をつついてしまったと言うことらしい。

昨日紹介した勝谷さんのブログだが、今井さんのことを「イラク人大好き劣化ウランちゃん」と呼んでいる。「今井さん」ではなぜいけないのか?たぶんそういうふうにレッテルを貼って、自分から遠ざけたいのだろう。「左翼右翼のレッテル貼りなんて無意味だ」といっているが、やっていることは大差ないのではないか?
その後、身内の橋田さんが亡くなると、「全然違う」といいはるのだけれど、私は違うとは思わない。加護と辻ほどの違いも感じない。

最初に言ったが、私はイラクになんて頼まれても行かない。ところが、頼まれもしないのに行った人たちは「俺は、お前とは違う」と罵りあっている。これについては、私は笑っておきたい。どんなに悲惨であっても笑って良いこともある。


だが、私が衝撃を受けたのは、これらの罵りあっている人ではない。そんなの知らないのだ。もう私は、10年も前から新聞を取るのもやめてしまった。私が高遠さんをうらやましく思うのは、彼女が、「出ていった人」だと思うからだ。曖昧なことで申し訳ないけど、勝谷さんや小林さんは、まだ彼らの中にいると思う。右派だ左派だとか言ってちゃ、所詮客層は2ちゃんねらーだということだ。