ナット回復

knockeye2004-10-06

長い間のしかかっていた雲が、今日の午後になってようやくとれたので、帰宅後バイク屋さんを訪ねた。ナットが届いたというメールをもらっていた。
よくあそこまで角が取れたナットがはずせるなぁと、感心してしまう。プロの技。日曜日に留守を訪ねた頃はまだ角が残っていたが、その後、ウォータープライヤーで試みた力業のせいで、外観はナットの原形をとどめていなかった。直ったのがうれしくて、ついついエアフィルターも注文してしまった。それから、ぐらぐらになった右リアのウインカーも締めてもらった。自分でトライしたけど、指が届くような届かないようなで、何回も途中で挫折。
とにかく、今度タイヤ交換する時は、下のナットからははずすことにしよう。しめる時は上から。ちゃんと順番があるそうだ。ジェベル200は楽だったなぁ。プラグなんかも、へたすりゃ乗ったままでも換えられそうな位置だったし。

バイク屋さんも、日曜のツーリング予定は、結局キャンセルしたそうだ。天気悪いし、急に寒くなるし、なんとなく意気阻喪してしまったのは、私だけではなかったらしい。
サミーさんは、よく来たなぁと思うのだけど、やんやさんの話では、関東方面はよく晴れていたそうだ。ツーリングは出発の朝、晴れているかどうかが、やっぱり大きい。土砂降りになっても、走り出してさえいれば、大して気にならない。だけど、朝、たとえば降っていないとしても、今にも降りそうにどんよりした空では。

久しぶりの晴れで、急に秋めいてきた。影がドラマティックに伸びて、入射角の浅い夕日が、風景に根拠のない深みをあたえている。澄んだ空気が肌に冷たい。この季節の夕暮れ時は、こども時代を過ごした徳島を思い出してしまう。もちろん、今の徳島じゃない。当然だけど、あのころはもうどこにもない。

たとえば、このご近所の直江津にしてみたところで、私が学生時代に旅した頃とは、全く違う。あのときの直江津は忘れられない。駅を降りて通りをまっすぐに歩いていくと、突然ゆくてを板塀がさえぎる。その板塀の破れ目をくぐると、そこはもう荒れた日本海の砂浜だった。異次元に迷い込んだような気がした。「親鸞聖人上陸の地」という立て札があったと記憶している。今では、きれいに公園が整備されていて、ちょっと「流刑」のイメージではない。

熊が出まくっている。今日も二頭射殺された。猟友会が調子に乗っているのではないかと勘ぐりたくなるほどだ。台風のせいで山にえさがないとか。バイク屋さんのプレハブがなくなっているのには、日曜日にも気が付いていたが、まさか台風で飛ばされたとは思わなかった。確かに、北陸に台風は珍しい。だが、山が荒れているのは、新幹線の工事のせいではないかとも、噂されている。