本田宗一郎と井深大展

knockeye2005-01-04

帰りの特急は、早くに予約した。ニュースでは、Uターンラッシュが予想されていた。もし混まないにせよ、魚津行きの特急は、一本しかない。他は、富山で止まってしまう。早めに予約しておくに如くはない。
大阪発17:42なので、時間に余裕がある。『本田宗一郎井深大展』をのぞいて、S800や、N360の写真を撮りまくった。新聞の広告を切り抜いて持っていくと、観賞券1500円が1000円になる。おそらく、感覚がモーターショーなんだろうと思う。美術展に比べてややお高い。したがって、観客の方も写真撮影に容赦がない。なんやったら、「キャンギャルくらいおいとかんかい!」くらいのいきおいである。関係者も別に気にする様子もなかった。S800は、ビートのエンジンを積んで限定発売でもすれば、飛ぶように売れる気がする。
F1マシンもあった。葉巻型のやつ(リッチー・ギンザーの11番じゃなくて18番だった)と、セナのマクラーレン。セナのマシンを見ながら、涙ぐんでいる人がいた。私は、そこまでF1に熱心ではなかったが、そういう人がいるのは理解できる。つまり、セナがそういう存在だったということを覚えている。セナの死とともに、経済が傾き始めた。セナの死以降を、自分の人生に重ね合わせるのは自然なことだ。
この会場は、ステラホールというところで、この上には、大阪新名所「空中庭園」がある。しかも、展覧会の半券を持っていると、500円で入れる。話の種におじゃました。ふだんは、多分、1000円くらいなんだろう。(後で調べたら、700円だった。母の話では、開業当初は、1500円くらいしていたそうだ。)ただ高いところに登るのにその値段はどうかとも思うが、関西を去る日に大阪一望しておくのも悪くない。
正月のせいか大阪の町もなんとなく寂しい。愛・地球博があるからいうわけではないが、経済レベルから言って、名古屋の方が大きくなるのではないか?というか、もう抜かれているんじゃないの?上から見ていると、町全体が時代がかかって、しっとり落ち着いてきているように見えた。自分史と重なるせいかもしれない。

大阪駅の券売機の前に、マフラーを置き忘れてきてしまった。人いきれで暑かったので、ついはずして手に持っていたのがいけなかった。ユニクロの、しかもバーゲンで買った、200円くらいのヤツなので、さほど痛くはないが、ただ、口惜しい。行く時にPHSが見あたらずに、大騒ぎして、帰りにマフラーなくすかヨ!ここまでくると、そそっかしいとか、おっちょこちょいとか、すっとこどっこいとか、そういうことではなく、「わたし」そのものである。困ったものだ。
車窓からチェックしていたが、野洲町あたりから雪が見え始めたのに、たどり着いてみると、雪はなし。拍子抜けしてしまった。