雪かき

knockeye2005-01-12

大雪のあくる日。窓を開けると白い雪がまぶしい、なんてことは、北陸にはない。冬が終わるまで、どんよりとくもり続けるのだ。夜の低い雲に、遠くの明かりが照り返して、赤く見えたりする。
お昼に、大家さんの手伝いをして、雪かきをする。昨日は、雷で、何度も装置がダウンして、仕事にならなかった。タイヤは、明日交換して貰うことにしたが、問題は、ワイパーで、重たい雪がべちょべちょとフロントガラスについていくのに、ワイパーが絡み合って動かなくなるほど、心細い光景もない。今週末までに直さないと、数河峠はとても越せない。
最悪、電車で行ってもいい。高山本線はまだ復旧していないが、猪谷〜古川間で代行バスが運転されている。今年の冬は電車旅にいそしんでみてもよいかも。まだ若い頃、確か、父親の方のブッシュが湾岸戦争を始めた冬に、湖北を電車で旅したことがあった。あのときもすごい雪で、余呉湖畔の民宿に泊まって、雪かきの音を遠くに聞いていたものだった。
湖北は、やたらと十一面観音の多い地方で、中でも渡岸寺のものは、国宝に指定されている。腰を少しひねったおなかが、非常にセクシー。仏像というものは、ホントに信仰の対象だったのだろうか?エロティックな気持ちで見てたんじゃないだろうか?正直に言ってみな。おこらないから。あの腰のひねりはそうとしか思えない。
仏教の方では、たしか、仏の姿をひたすら心に念ずる、仏身観とか、観仏三昧とかいう修行があるはずだが、あの姿を思い浮かべていては、修行にならない気がする。あんなの思い浮かべて、修行といわれてもちょっとどうかと思う。