死体農場

やれやれ、もう一月も終わりだ。このお正月は久々に落語に浸り、二年ぶりに三寺詣りにもいった。しかしながらバイクに乗っていない。去年は暖冬だったので、バイクで帰省し淡路島にツーリングしたのだった。今年になってエンジンに火を入れていない。心配なのだ。(心の底では、多寡をくくっている。私の記憶にあるXRのエンジンはキック一発でエンジンがかかることになっているが、さて。)
信州や北海道と違って、北陸の雪は散文的だ。このところの雨が、少なくとも路上の雪は溶かしてしまった。昨日は、フロントガラスにワイパーが貼り付くほど寒かったが。雨にせよ雪にせよ、のべつ空から何か落ちてくる毎日では、いきおい閉じこもり勝ちになる。
死体農場 (講談社文庫)
それで、というわけではないのだけれど、コーンウェルの5作目『死体農場』を読み終わる。日記の更新もさぼって、本を読んでいた。前作の最後に、すこしほのめかされていたように、今作から、ケイ・スカーペッタはFBIの捜査支援課にも肩書きを持つことになった。これをほのめかしたのは、FBIのベントン・ウエズリーだったけど、このほのめかしには別の意味もあったらしい。ピート・マリーノという優秀であるにもかかわらずコンプレックスでいっぱいの刑事が、今回ほど魅力的に書かれていることはなかった。彼が次回作でどのような活躍をしてくれるか楽しみだ。次回作『私刑』は、文字通りの続編らしいから。