臥龍の桜

knockeye2005-04-24

臥龍の桜満開。しかも、皮膚ガンになりそうな青空。寝ぼけ眼でバイクにまたがった。
ただでさえ、少し寝坊気味で出発したのに、途中の大津神社というところの桜が見事で、つい道草してしまった。昨日お祭りだったそうだ。祭りの準備ではなくて片づけだった。祭りの余韻でみなさんゆったりした気分だったのだろう。私みたいなのも不審者扱いされなかった。
ちなみにその日は、去年モンベルのアウトレットで手に入れたフーマクロス。赤と紫のツートンカラーである。バイクに乗るからこそ着れる色だ。祭りの片づけにもかかわらず、カメラマンの人もけっこういた。桜を撮りに来ているのだろう。空気が乾いているので、日差しが強いのに汗もかかない。うちの中にいるのはもったいない。「下(しも)から来たんかい?」と、聞かれたが、飛騨の人のよく口にする「かみ」「しも」がよく分からない。
臥龍の桜に着いたのは正午だった。桜の淡い色はとんでしまう。でも正直言って、臥龍の桜を写真にするのは、あきらめている。でかすぎるのだ。看板の説明だと、これでも台風で先端が折れたというのだから、驚いてしまう。その先端は「竜の首」にあたる部分だったらしいから、今はこの龍に首はないわけだ。
幹がたわんで地に着き、そこから発根した。桜の幹がそんなに湾曲するのは珍しいように思う。同じ種類の樹が、飛騨一ノ宮駅に植わっているが、こちらもでかい。巨樹になる品種らしい。
私の目当てはどちらかというと、この駅の桜で、これを背景に「たたずむ美女」みたいな写真が撮れないかなぁと期待していたが、フレームに現れるのはカメラマンばかり。仕方ないから撮ってみたけど、来年はやらせモデルでも連れてこよう。実は、「やらせモデルをやってくれませんか?」と、ふたり連れの女性に声をかけたのだけど、あっさり断られてしまった。ヒマそうなくせに!
薄暮の頃までいたので、帰りが寒かった!まだ、メッシュグラブは早かった。それどころか、フーマクロスの3シーズンでも薄着に感じられたほど。桜の咲く頃ってまだ寒いんだろう。桜が終わらないと、本格的な春にはならないんだろう。