大阪が寂しくなったと感じた理由

朝、テレビをつけると辛坊治郎が出ている。いつの間にか桂文珍と交代したらしい。ずっと昔、この二人は大阪の番組で共演していた。日曜夜の番組で、けっこう気に入っていた。
今年の正月、なんとなく大阪が寂しくなったと感じた理由は、テレビが面白くなくなったせいだと思い始めた。あくまで関西人としての私にとってだが、テレビは関西の方が面白いという一時期があった。
たとえば、『4時ですよーだ』、『探偵ナイトスクープ』、『テレビのつぼ』、『パペポTV』、このあたりは異論のないところだろうが、異論噴出を覚悟すれば、他にいくつもマニアックな番組をあげることができる。
タレントについても、一時期は大阪が一大供給地となっていた。飽和状態になり、中央に出る機会を失ったタレントも多いはず。少なくとも、昨今のネタブームで活躍する誰それより、はるかに面白いタレントはいくらもいた。
それは、しかし、昔語りである。関西在住でないから断定はできないが、大阪のテレビは往年の活気を失っている気がする。やしきたかじんが未だに頑張っているが、若手とは言えないし、馬場章夫も引退した。
さて、話がそれてしまったが、その辛坊治郎が、「しかしですねぇ、過去三回の選挙の度に・・・」郵政民営化を公約に掲げておいて、今更反対するのはどうか、とゲストにふった。ゲストは、「その公約も、よく読めば 今後の検討課題にすると、ちゃんと書いてるんです。」
こういうことを平気で言えるとは!と、驚いた拍子に名前を思い出した。鴻池という元「行政改革担当」大臣だった。「ウソを吐いたんじゃないですか?」と聞かれて、「ウソは吐いたけれど、そのウソは巧妙です」と言い放てるのは、おそらく頭が悪いんだろう。もちろんすぐにテレビを消した。