週刊文春買ってきた

中村うさぎって人は面白い。「自分の性的商品価値を確認したい」という理由で、熟女デリヘルで働いてみたらしい。世の中選挙でかまびすしいときに。(笑)
しかし、このようにすべてを貨幣価値に変換しないと気が済まない感覚は、案外根元的かも知れない。安易には看過できない。聖書にもあるように、売春は世界で一番古い職業なんだし。
こう書きながら、何を考えているのかというと、西鶴のことだ。金とセックスは宗教のことなどテンデ相手にしていないが、宗教の方ではこのふたつをかなり意識している。宗教で幸せになった人と、金とセックスで幸せになった人と、どちらが多いか?これは案外難しい問いかも知れない。案外、即答できないかもよ。一方で不幸になった人のことも考えなきゃいけないしね。
小林信彦さんの小泉批判は相変わらずだが、残念ながら、まだポイントを見つけ切れていない。攻めキレていない。キーワードを見つけられない感じで切れが悪い。「メディアの小泉賛歌は異常だ」みたいなことを、一貫して小泉批判の文春誌上で書かれてもちょっと。とにかく、「独裁」はキーワードではない。それは捨てた方がいい。「戦前のリプレイ」というのも、今年で「戦後」60年なんだから、誰も分からない。これもやめた方がいい。
田中康夫が、唐突に選挙に関わったのも、小泉批判がしたかったためらしい。リベラル側の人は、理屈抜きで小泉純一郎が嫌いらしい。分からなくはないが、戦略がなさすぎる。でもそんなに民主党が信用できますか?リベラルに逆風が吹くと、共産党社民党の方が票を伸ばすわけだから、民主党の「リベラル」も見透かされているのだろう。