今週の週刊アスキー

今週の週刊アスキーを読んでいると、いしかわじゅんワンフェスに行っている。仕事のごたごたでこれにいけなかったことは書いたが、ホント残念だった。コスプレねーさんたちを拝みたかった。
今の日本の文化の中心は、漫画とアニメとゲームである。これは間違いない。その意味では、日本文化の最先端に触れる機会を逸したわけだった。
こないだ読んだ金子光晴の『絶望の精神史』には

乾山や、光琳や、北斎や、広重や、清長の、美の世界は、大正に生きた僕には、もう、帰ろうにも帰れない滅びた世界であった。明治精神が、それを断絶してしまってから、そのときまでに六十年の空白がある。すでにもう、それらは、僕らの伝統ではなくなってしまったのだ。

大正の人がもう終わったって言ってるんだから、平成の今は、もちろん言うまでもない。19世紀、東洋の文化国家として欧州にジャポニズムブームを巻き起こした日本は、とっくにどこにも存在していない。
大体、わたしなんか旅館で出された浴衣の帯さえ、どう結んでいいやら迷ってしまう。