小泉純一郎&小沢一郎

knockeye2006-05-18

映画「グッドナイト&グッドラック」はたばこ、たばこ。途中で挿入されるKENTのCMでは場内で笑いが起きた。今もし、TVニュースのアンカーマンがたばこを片手にニュースを読んでいたら、かなり物議をかもすのではないか。新庄の「えり」どころではないはずだ。
つまり、あのたばこのけむりは、時代の限界そのものとなって画面に漂っている。あの煙草がなければ、観客は主人公に近づきすぎるかもしれない。ジャズが流れているモノクロの画面でも、そのことが映画のリアリティーを損なっていたかもしれない。煙草を片手のニュースが異様に見える時代の私たちは、主人公エド・マーローの世界を映画的距離で眺められる。
なので最後の演説も時代への苦言であると同時に、彼自身の限界でもあり、そこが武田鉄矢との違いかな。
グッドナイト&グッドラック」を思い出したのは、小沢一郎小泉純一郎党首討論を見たからだ。ニュースでチラッと見ただけなのだが、なぜか「グッドナイト&グッドラック」のあのジャズが頭をよぎった。かつて総理になるはずだった男が、今は野党の党首になって、当時は総理になるはずもなかった男と対峙している。
「あんたが座っているその席は、私が蹴った椅子だよ」と絵がかたっている。小選挙区制は党首の魅力が大きく影響するそうだから、そろそろ民主党が政権をとっていいと思う。民主党そのものには期待しないけれど、政権交代は起こってほしい。そうでないと愛国心を強要される。誰に?役人に?冗談じゃないと思う。話が逆だろ。
最近ひどく疲れて、きのうなどいつ眠ったか記憶にないほどだ。体力低下いちじるしい。こんなことでは定年後にまたロシアを横断するどころか、若年性アルツハイマーになってしまう。
携帯電話が電話番号を記憶してくれるようになってから、電話番号を憶えなくなったと、みんないうが、そうなんだろうか?そういう人は、たんに年をとっただけで若いやつはけっこう憶えているのではないか。
昔と違って憶えるべき数字が長くなっているのは確かだ。郵便番号が7桁なのである。一昔前の電話番号だ。たしか、魚津で固定電話を引いていたころは、電話番号は6桁だった。そんな長い番号を書いてその上住所氏名を書かなければ用を成さない。それだったらあと2桁ほど増やして氏名だけで届くようにしてもらいたいものだ。