今、吉田健一の『酒 肴 酒』という本を読んでいる。入れ歯云々の話があるので晩年のものだろうか。

文学の世界に深入りして、子供の時に読んだアンデルセンのお伽噺に興味を失ったものは文学について語る資格がない。

それ故に、初めにいったことをもう一度繰り返せば、食通などというものになりたくないものである。

とか、

恐らく最高の文明は田園に都会人が生活することを許すものなので、・・・

とか、読んでいて楽しい。