新連載

knockeye2006-08-23

週刊文春も今号から執筆陣が変わり、安野モヨコというひとと劇団ひとりが新連載である。わたしは小林信彦さんのコラムが読めればそれでいい。
しかしながら、小林信彦さんにしても小泉純一郎批判はもうひとつさえなかった。有効打はほとんどなかった。この政治家は、けなすより褒めるほうが話が盛り上がった。
それから、宮崎哲弥さんも新連載である。コラムではなく日記だけれど。この人が今週のプレーボーイに小泉さんの靖国参拝について「中国の靖国というカードを無効にしたのは功績だ」と書いていたのも面白かった。たしかに小泉首相がしつこく靖国参拝をくりかえしたおかげで、中国政府がただのゆすり屋だと実感したのは事実だ。それが正しいかどうかは別だけれど、一般的日本人は、やくざ相手に起こした交通事故を連想していると思う。
ただ、靖国参拝を繰り返したところで、日中関係はもちろん、靖国問題にとっても解決にはならないのも確かなことで、その意味では、ここでも小泉首相はぶっ壊し屋だったといえるのか。自民党だけでなく、日中関係もぶっこわした。いずれにせよタフな行動派だったと思う。言っていることはよくわからないが、結果オーライだった。
やくみつるが特別投稿している。「亀田親子よ、礼儀を知れ。」しかし、わたしに言わせれば、ああいうタイプの人たちが知るべきなのは、礼儀ではなくて自分自身だとおもう。たぶん、自分を客体化することができないのだろう。村上隆の受け売りみたいになるけれど、自分が見えていなければ自己演出はできないし、自己演出ができていないのなら、他人に踊らされているだけである。