ブラウン神父の秘密

knockeye2006-09-05

ブラウン神父の秘密 (創元推理文庫)

ブラウン神父の秘密 (創元推理文庫)

シリーズのなかでは、なんとなく印象が重い。主人公が神父なのは伊達じゃないというところか。しかし、イギリスの短編にひきつけられるのは、以下のような文章があるからではないか。

・・・あれほどの豪快な冒険生活を送ったフランボウだが、さすがに血は争えない。たいていのラテン人種に横溢していてアメリカ人などには欠けているあの気力、つまり、どうしても隠居せずにはおかないという気概をフランボウも持ち合わせていたのである。

おもわず笑ってしまった。
本ばっかり読んでいるようにとられるかも知れないが、このサイトが書評サイトでないのは、いまさらブラウン神父なんかをたてつづけに読んでいることからもわかっていただけるはずだ。まぁ、珍しいでしょうな。