ささやかだけれど、役に立つこと

knockeye2006-10-24

大聖堂 THE COMPLETE WORKS OF RAYMOND CARVER〈3〉

大聖堂 THE COMPLETE WORKS OF RAYMOND CARVER〈3〉

富山にはこの本を持っていった。
「大聖堂」も「ささやかだけれど、役に立つこと」も「ぼくが電話をかけている場所」もすでに読んでいた。今の気分としては、「羽根」とか「コンパートメント」の苦味の方がしっくりきた。「熱」とか。しかし、こういうことはいえるかも。よい短編小説というのも、ささやかだけど役に立つ。
日曜はずっと眠っていた。疲れることはいいことではない。今は疲れが隠せなくなっている。疲れは少なくとも隠すべきだ。
「ホンネ」と「タテマエ」どちらが大事か?聞くまでもなく「タテマエ」に決まっている。よく「ホンネを言えよ」とか絡んでくる酔っ払いがいるが、他人を低いところに引きずりおろして安心したいだけだと思う。「ホンネ」なんてたまねぎの皮みたいなもので、どこまでむいていっても際限がない。「タテマエ」に人の個性があるので、実際のところ、「タテマエ」のなかにしか「ホンネ」は見えないと思う。いずれにせよ「タテマエ」どおりに生きている人間は立派だ。ひどいやつになると昨日の「タテマエ」と今日の「タテマエ」が違っている。それで「ホンネ」で生きているといわれても笑えない。
しかし、そういうことを言っていると、友達は少ない。