よい旅よい本

knockeye2006-11-15

川上弘美の『真鶴』は、絶対名作であるはずだ。まだ読んでいないから、アマゾンにリンクをはらないけれど、もう注文はしている。買ったからといってすぐ読むとは限らないけれど、『真鶴』。装丁もいいし、これで駄作だったら笑ってしまう。
ほかにもなんか良さそうな匂いのする本が次々と出版されている。長い冬を前に頼もしい限りだ。暖かい部屋にこもって、本を読んでいたいと思うのは、忙しいせいかもしれない。が、それだけともいえない。豊かであること,実り多いことに心惹かれてしまう季節なのか。
本を読むことはわたしにとってはちょっとした旅だからな。よい旅をするよりよい本を読むほうがはるかに簡単だ。どうかな?
今週の週刊文春に載っている鈴木雅之の「家の履歴書」がいい。子供のころから現在までが地続きでつながっているこういう感じがうらやましくて仕方ない。わたしの場合、すべての思い出が、どこかで途切れている。そのほうが普通で、鈴木雅之氏のほうがレアケースなのか知れないけど。
自称「愛に育まれて育った不良」なのだそうだ。