初日の出は望めないという予報にもかかわらず、快晴の元旦で、しかもおだやかに暖かい。空手道場のちびっ子たちが、寒稽古するテレビニュースも、例年よりは悲壮感がない。
例年通り、地元の神社に初詣を済ませ、去年同様、生石(おうしこ)神社に詣でた。「詣でた」といっているが、実のところ、石の宝殿の見物に過ぎず、裏の山上公園から、正月の町並みを見下ろす。
高砂球場がよく見える。両親の話だと、去年、国体かインターハイかで、ハンカチ王子がここに来たときは、球場に入りきれなかった人が、この神社に殺到したそうだ。ハンカチは確認できなかったと思うが、たしかに球場は見渡せる。晴れていれば気持ちのよい場所だ。
若いころのわたしは、神社に初詣なんてとんでもなかった。なぜなら真宗門徒だから。わたしが真宗門徒なら、両親も真宗門徒であるはずだが、若いもんの方が堅いことをいうのである。うちは門徒総代であると同時に氏子総代という、ある意味寛大な家。最近では「まぁいいか」という気分。神道はすでに宗教としての寿命を終えているんだろう。
ついでに鹿島神社にも詣でようとしたが、大渋滞に痺れを切らして断念。一乗寺に出向いた。こちらもなかなかの混雑ぶり。ただ、本堂が改装中で仮本堂だった。