お見舞いにもって行くつもりにしていたメロンを風呂上りにいっき食いした。やはりモノには適量というものがあるみたいで、最初の4分の1がいちばんうまくて、さいごの4分の1は苦痛であった。メロンを一玉食って「うまかった」といえるのは相撲取りかギャルそねくらいだろう。
わずかハンドボールくらいの大きさのものを4つに切って、その一切れが甘美で、もう一切れが苦悩なのである。
こんなことからいちいち教訓をみちびきだすこともないけど、このさき甘美の部分が8分の1になり、10分の一になりしていくのかもしれない。少量で楽しめると喜ぶべきなのか、歓喜の量が減ると悲しむべきなのか。
松本人志の『大日本人』と北野武の『監督ばんざい』新旧トップコメディアンの映画対決だが、ムービーウォーカーというサイトにある、観客の総合評価では、悲惨な結果になっている。ともに5段階評価で1がダントツ。
このふたりの映画は所詮旦那芸なんでそういうの見て、いちいち評価するのもどうか。でも、見てみたいと思わせるんだから、たいしたもの。
『眉山』の原作はさだまさしだけど、「解夏」もそうだが、このひとは題名に命かけてる。眉山は徳島に住んだことがある人にとっては、ぶどう饅頭とともに懐かしい名前だ。今思えばきれいな名前。たしか同じ題の小説が太宰治にあった気がする。