この一年

今週はこの一年を象徴するかのように忙しかった。
やっと明日から休めるかと思いきや、この一年を象徴するかのように、急遽出勤になった。
なんだか冷たい雨になっているようで、ときどき表を通るクルマの水しぶきが聞こえてくる。
明日一日出勤したとしても、大型連休であるらしいが。盆や正月は休んでいるのではなく、休まされているのである。「そら、休め」といわれて、ドッグランに放された犬みたいに走り回る姿を想像して、前倒しで意気阻喪するわたくしである。
休みというのは自分で獲得しなければいけない。「来週一週間休みます」と平気で言えるような仕事をしたいものである。
その意味では、フリーター時代は楽だった。ただし、「休みます」ではなく、「辞めます」という結果になる場合が多いが、とにもかくにも、それから、バイクに乗って北海道をうろうろしたり、ロシアを横断したりできたわけだから、他人事ほど時を経た今となっては、なかなか贅沢に思える。傍で見るほど気楽ではないことは、もちろん知っている。わたしの社会生活は今でも潜在的には破綻している。それでもかまわないという選択を自分でしたわけなのでゼンゼン納得している。どうせたいした社会でもないし。
今週の忙しさは、洗濯洗剤をきらしているのに、なかなか買いにいけないほどであった。やっと今日買いに行ったら、ひさしぶりにマルちゃんの山菜乱切りそばが置いていた。アンタッチャブルがテレビでCMしていたりして、一時期よく出回っていたし、すごく気に入っていたのだけれど、気がついたら消えていた。シーズンということもあって、はずみで入荷したのだろうか。出来ればこれからも細く長くのお付き合いを願いたい。
それで思い出したが、「さまぁ〜ず・さまぁ〜ず」の一時間スペシャルの録画を失敗したことに気づいて、風呂上りにちょっとだけライブで見ていたら、内Pの扮装のウッチャンが出て来ていた。三村が「やっぱこれだよ。今ちょっと涙でそうになっちゃった」と言った。
自分の看板番組ももちろんいいのだろうけれど、二番手の位置にいて自分の力を発揮できた「内P」は、懐かしい番組なんだろうと推量した。