イノセンス

knockeye2008-01-04

イノセンス スタンダード版 [DVD]

イノセンス スタンダード版 [DVD]

テレビで、「元日に掃除をすると福が逃げる」と言っていた。これは、掃除は去年のうちにしておけ、と言う意味であろう。少なくとも今日は元日ではない。しかし、いざ掃除に取り掛かると、なかなか途方にくれるところもある。前のアパートより収納が少ない。もともと、前のアパートが魚津の家より収納が少なかったから、現時点で二段階の縮小を余儀なくされているのに、荷物はただただ増え続けているのだから、片付くはずもない。
いらないものを捨てるしかないが、現代生活では、物を捨てるくらい億劫なものもない。厳密に言って、燃えるか燃えないか、金属かプラスチックか、生物か無生物か、(福岡伸一氏の『生物と無生物のあいだ』という本は面白そうだ)わからないし、こちらの見解と収集車の見解が一致しないとき、その調停者は存在しない。自分の出したごみが持っていかれなかったのを見るほど惨めなものもない。で、ついつい出さずにおいておくことになる。
世の中のごみ屋敷は、こうして形成されるのではないかとも思う。私は、自分の部屋がごみ屋敷になるより、違法投棄の道をえらぶけれど。
でも、集中してやっていれば、もう少し何とかなるとは思う。なぜか『イノセンス』を見てしまった。とにかく、絵が美しい。そして、誰かが「禅問答」といった、引用の多い長台詞も、内容よりも言葉として心地よい。こういうと語弊はあるのだろうが。
事件の核となるガイノイドは、ハンス・ベルメールの作品に似ている。
ところで、山下しゅんや+吉沢光正コンビのこの写真のフィギュアに手を出してしまった。アニメ系縦長の目には惹かれないけれど、これにはそそられた。これがだんだん増殖しないことを願いたい。