「へうげもの」(1)〜(7)を大人買いしてイッキ読みした。
古田織部を主人公に据えた視点が面白い。
本能寺の変は、NHK大河ドラマの永遠のテーマだが、時代によっていろいろと解釈が変わる。私が子供のころは、逆臣光秀を忠臣秀吉が討ってとったという単純な構図だった。最近はだんだん光秀の評価が上がって、このマンガではついに秀吉自身が信長を斬っている。文字通り。
説得力のある解釈が時代によって変わるということは、常識も時代にすり寄るということを示している。
千利休が秀吉に天皇を暗殺させようとして果たさぬところが出てくるが、そういう解釈は今までは見たことがなかったと思う。
千利休がカッコいい。国際的な評価を得るまでにのし上がったマンガは、侘び茶を芸術にまで高めた千利休を描くのにふさわしかったかも。
マンガの評価も私の子供のころとは随分と違う。
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