小泉今日子

「でも、私の中の物事の判断基準として一番大きいのが、恥ずかしいか、恥ずかしくないかというのがあるからかも」
「もしかしたら若い時期のアイドル経験が良かったのかもしれないですね。いつもコンサートでお客さんの顔を見ていたから、ドラマや映画を観てくれる人や雑誌を読む人の顔が、常に見えるんです。その人たちをナメルことができないという意味では、キャリアなんて関係ないんですよ。だから映画の企画書や脚本を読むときも、常にその気持ちがあって、ここに誠意はあるのか、監督との信頼関係は掴めるのかということを、自分の中で一生懸命トランスレートする。信頼できる人としか仕事をしていないし、できない気がしますね。」
グーグーだって猫である」について書いたときに引用するつもりだった小泉今日子のインタビューの一部。古雑誌を捨てる前にメモっておこうかと思って。
以前、松本人志は「サービス精神」と言っていたが、「誠意」の方がたぶん正しいと思う。「サービス精神」にはテレがある。腹のくくり方が足りない。
ただ、松本人志に、小泉今日子が言うような意味で、客が見えているかどうかは、また別の問題だとも思う。