最後の初恋

knockeye2008-09-28


これは昨日お話した浮世絵「猫の當字」の一枚「たこ」。パブリックドメインに入っているのは確実だと思うので、スキャンしてアップすることにした。
「ねこ」が「たこ」とからまって「たこの字」になっている。こういう絵を描く人がいて、こういう絵を楽しむ人たちがいた江戸という街はよい街であったに違いないと思う。
今日は諸般の事情で出勤だったが、翌日が夜勤ということもあり、せめて日曜らしいことをしたいので、海老名にレイトショーを観にいくことにした。
「最後の初恋」なら最終電車に間に合う。それに何より日曜の夜にふさわしそう。主演はリチャード・ギアダイアン・レイン、原作は「君に読む物語」のニコラス・スパークス。土曜の夜という感じではないでしょ?
原題は「Nights In Rodanthe」。舞台となっているローダンテという海辺の土地が魅力的。強い潮風が終日吹き続けて、水平線を霞ませてしまう。運がよければバンカーという野生の馬が見られる。遠い昔、難破船から自力で浜に泳ぎ着きそのまま野生化したそうだ。
車を走らせてきたリチャード・ギアが、風に吹き上げられる砂のために一瞬ロッジを見失いそうになる。その瞬間に物語が始まる。
映画館を出ると、降りそうだった雨が止みかけていたが、長袖を一枚はおってきたのに少し肌寒い。秋雨前線は居すわるつもりのようだった。


この絵は「金魚づくし」から「さらいとんび」。
買ってきた絵葉書を見ていて「たこ」もこちらも画家は歌川国芳なのに気が付いた。迂闊なことである。絵の中の看板に書いてある「みじんこ」は判読できるが他は分からない。こういうのがちゃんと分かるともっと楽しめるのだろう。
レイトショーまで少し時間があったので、「ドナ」というパスタ屋さんでパルメジャーノ・レッジャーノのメランザーネという茄子とベーコンのスパゲティと宮崎産若鶏、きのこの粒マスタード風味(店のメニューからコピペ)を食べた。旬の秋茄子がふんだんでおいしかった。