マノンの肉体

マノンの肉体 (講談社文庫 つ 27-2)

マノンの肉体 (講談社文庫 つ 27-2)

三篇の短編小説からなっているが、「片瀬江ノ島」と「マノンの肉体」は、前者がラフカディオ・ハーンの『知られぬ日本の面影』の「江ノ島行脚」に富士山が描かれていないこと、後者はアベ・プレヴォーの『マノン・レスコー』にマノンの肉体描写が一切ないというちいさな違和感から小説の世界が現実の世界から少しずつ遊離し始める。
ちょっと芥川龍之介の「歯車」を思い出していたところ。
辻原登は三冊目だけれども、短編ばかり読んでいる。多分、短編の名手じゃないだろうか。
私も関西人なのだけれど、転々としつつも、どちらかというと北と西方面なので、和歌山あたりのことはあまり詳しくない。それでつい
和歌山県赤秀市・・・あったかなぁ、そんな市」
と思いつつ、あるんだろうと思い込んでいてしまった。著者が和歌山出身でもあることだし、最近、市町村合併が頻繁すぎるしね。
和歌山は、熊野、高野山南方熊楠などの印象で、なんとなく異界の空気をまとっているでしょ。それが辻原登にはよく似合うと思います。

 三井住友海上火災保険とジャックスは4月から、環境負荷が低いグリーン電力を個人から買い取る事業を始める。太陽光発電を取り入れる家庭向けに融資を実施。融資先が一般的な発電に比べて削減できた二酸化炭素(CO2)排出量を現金で買い取る。買い取り事業により太陽光発電向けの融資の拡大を狙う。

 三井住友海上とジャックスは、シャープが開発した電力モニターを活用。インターネット接続により発電状況をチェックできるため、個人がどれだけCO2排出量を削減できたか円滑に把握できる。シャープが削減分のグリーン電力証書を発行し、三井住友海上とジャックスが証書を現金で買い取る。(07:00)

 【北京=佐藤賢クリントン国務長官は22日、北京のキリスト教会を視察したほか、女性の人権拡大を求める活動家ら二十数人と米大使館で会談した。ロイター通信によると、エイズ問題の告発を続ける元女性医師、高耀潔さん(82)とも会い「高さんのように、黙ってはいられないという個人の決意が変化をもたらす。そうした行動を勇気づけなければならない」と激励した。

 クリントン長官は胡錦濤国家主席らとの会談では人権問題での深入りを避けたものの、教会視察などで人権改善や信教の自由を重視する姿勢をアピールした格好。一方、中国当局クリントン長官が北京入りした間、民主活動家らを厳しい監視の下に置いた。

 クリントン長官は中国テレビ局のインタビューで「中国政府と中央銀行は、米国債への投資を続ける賢明な判断をしている」と、米国債保有への期待を改めて表明。「米国債は安全な投資だ。我々は同じ舟に乗っており、幸いなことに同じ方向へ舟をこいでいる」と、米中は一体だと強調した。長官はアジア歴訪を終え、帰国の途に就いた。(07:00)