それでもボクはやってない

日本の刑事訴訟の有罪率は99.9%。つまり、逮捕されれば必ず有罪になる。

  捜査過程の人権抑圧的な構造、人質司法といわれる不正常な身体拘束の継続、無罪推定の形骸化と99.9%の有罪率。このような現在の刑事訴訟の条件を前提とする限り、弁護人が誠実義務の一環としての十分な説明をすればするだけ、自己防御権を徹底して行使しようとする依頼者は皆無に近くなる。

  弁護人が無罪になる可能性を誇張して説明しない限り、無罪を主張し争う依頼者は限りなく減少する。

  現に多くの依頼者が『執行猶予が付くのであれば』と言って、たとえ冤罪であっても、事実を認めている。

例の国策捜査で、鈴木宗男が断固自白を拒否すると、検察は彼の秘書を拘留した。

平成14年7月23日、私の事務所の政治資金担当者である女性秘書が逮捕された。その女性秘書はその年の4月に子宮ガンの手術をし、その後放射線治療を受けていた。それにも関わらず、検察は彼女を逮捕した。20日間勾留されている間、治療は受けられない。

 検察の意図が私に不利な調書を取ることにあったのは目に見えていた。それでも私は「命が大事だ」と言い、早く20日間で出ることを優先する様にと弁護士に話した。案の定、その女性秘書の調書は検察の思い通りのものであった。

 公判でその女性秘書は「検察に言わされました」と証言してくれたが、日本の裁判は調書主義で、裁判長は法廷での真実の発言、叫びは採用してくれなかった。残念なことに、その女性秘書はガンが転移、進行し、翌15年9月、亡くなってしまった。

定額給付金関連法案の再可決は、支持率がわずか10%しかない総理大臣が、衆議院の三分の二の議席を牛耳っている異常事態だ。
もし、小沢一郎の公設第一秘書逮捕がなければ、この問題は大きくクローズアップされていたはずだろう。その前夜とは、やり方としてはあまりに露骨である。
民主党が今後どういう決断をするかはわからないが、鳩山由紀夫がどこまで小沢一郎を支えきれるかにかかっている。何がかかっているかというと、私の鳩山由紀夫評。
民主党設立のときは、菅直人を党首に担ぎ上げておきながら、結局支えきれなかった。あのときの轍を踏まない事を願っている。
何度も言うように私は民主党を応援したいと思っている。手を汚しても戦いぬけるかどうかに注目している。もし、小沢一郎が逮捕されるようなことになっても、小沢一郎党首で選挙を戦い抜いてもらいたいものだ。
「獄中の党首」
いけるね。
日本の検察は、たぶんオウム事件ころからだと思うが、暴走し始めている。そう感じている国民も多いと思うので「VS.検察」路線は意外と受けるかもよ。
ただひとつだけ「こぼれたミルク」について言いたいのは、目の前にボールが来たとき、それを蹴れたはずだよ。「敵失で勝っても意味がないよ」といったはずですよ、あたしはね。