光則寺の花海棠

knockeye2009-04-10

光則寺の花海棠を見に今年も出かけることにした。
だんだん物狂おしくなってきて気がつけばカメラ3台を携行している。銀塩一眼レフ時代ならレンズを3本もっていくところだけれど、デジタル時代になってからは、一眼に嗜好が向かなくなってしまったので、望遠用にFZ5、スナップにT77、これになぜかDP1も携える。後付で「なぜか」の部分を考えれば、FZ5の画質に物足りなさを感じているということになるだろう。
昨日天気予報が予告したとおり、初夏のような陽気になった。ジャケットの下は半袖のポロシャツ。
光則寺は長谷にあるので、今回は藤沢から江ノ電で行く。江ノ電はこの沿線に暮らしたいなと思わせる電車だ。
腰越駅を出るあたりだったかびっくりするようなカーブを曲がる。そして、そんなカーブを曲がれるようなスピードで走っていく。線路が海沿いに出ると、天気予報が予告したとはいえ、青くかすむ水平線にはひそかに息をついた。メガネを色の付いたものに替えた。
このまえ鎌倉に来たときは、海棠はつぼみと冬芽のあいだぐらいだったのである。大船に啓翁桜を訪ねた帰りだった。帰宅したあと確認したのだけれど、あれは先月の21日。今日、光則寺の花海棠はもう散り初めていた。桜の開花したあと寒い日が続いて、ちょっと季節を見失っていたようだ。
鎌倉の桜ももう葉が出始め。花びらが盛んに散って源氏池の水面を埋めていた。
長谷観音は、なぜか外人さんの観光客でいっぱいだったけれど、今日は彼らのためにもきっとよい一日だったのではないだろうか。京都ほど都会でもなく大きくもない分、鎌倉は花の季節がよいのではないかと思う。
↓光則寺の花海棠

由比ガ浜の海辺には、ハマダイコンの群落が花をつけていた。海風が潮の香りを運んでくる。この海が、鎌倉をほかの古都と隔てている。

長谷観音ミツバツツジ

↓同じく、ヤマブキ。


↓同じく。シャガ。

↓ぼたん園。ここ限定で売っている「ゆず柿」をお土産にした。私の知っている似たものとしては、干し柿をロール状にした巻き柿があるが、ここのはゆずも巻き込まれているらしく、試食させてもらったが、ゆずの香りがして干し柿の甘さを引き立てている。牡丹の咲いている季節限定だそうだ。

↓去年このぼたん園で、桜の散る花びらを写した。今年もしばらく粘ったのだけれど、今日は風向きが違って、花びらが池に落ちてしまう。花びらを背びれにくっつけて、大きな鯉が泳いでいた。


↓鎌倉を散歩していてシロバナタンポポを見つけた。関西にはけっこうある(あった)のだけれど、関東で見かけるのは珍しいと思う。近江八幡に住んでいたことがあるが、そのころ私の寓居のまわりは、このシロバナタンポポだらけだった。

もう、八重桜が咲いている。ソメイヨシノが散り急ぐのも無理はない。

鎌倉駅。今日はよく歩いた。正直、このころはもう写真に気を使う気がなくなってしまっていた。