小沢一郎のリアリズム

以下は、去る3月29日の「サンデープロジェクト」で、鳩山由紀夫田原総一郎と交わした会話の一部。
ひまにまかして全文書き起こしてあるので、参照されたい方はそちらへどうぞ。

「となると、仮に今後ね、民主党の支持率が落ちていっても、やっぱり小沢さんを守ってがんばる?」

「しばらくはわたしはこういう風に落ちていくとは思っていません。」

「落ちたらどうする?」

「万一でしょ?万一落ちて、これでは選挙を戦えないねという判断をわれわれ執行部がすれば、そのときには責任をとりますよ、みんなで。」

「あ、そのときは、つまり、小沢さんだけが辞めるんじゃなくて、鳩山さんも一緒に辞めると、責任とると。」

「当然、われわれ役員のメンバー、執行部のメンバーは、小沢代表で行こうと、党議で決めたわけですから、当然、共同責任ですよね。」

「役員一同、全員?共同責任?」

「それは、少なくとも、幹事長は連帯責任、最も重い責任を持つ。」

「責任をとると」

「当然です。」

小沢一郎民主党代表の辞任をうけて、今週の週刊文春上杉隆が興味深い分析を緊急投稿している。緊急も緊急、電光石火の早業だと思うのだけれど、その記事の中でも鳩山由紀夫の「連帯責任発言」には言及がある。個人的には小沢辞任より鳩山出馬の方がおどろきだ。
小沢辞任と鳩山出馬はセットだったということなのだろう。選挙に向けてという意味では悪いアイデアではないけれど、国民に向けて説明をするより、こういう手を考えるところが、小沢一郎のリアリズムともいえるし、(今回のばかばかしい検察とNHKの茶番劇に、きちんと付き合ってくれるのが大多数の国民だとしたら、やはりこれが現状日本のリアルだといわれても仕方がない。報道と検察が歩調をあわせている以上、どんな説明もたしかに無駄になる可能性が高い)一方で、強引だという批判もでるところだろう。
ただいずれにせよ、鳩山由紀夫では理解がえられないと思います。