しんぼる

週刊プレイボーイの表紙が松本人志ですね。「大日本人」は観にいく気がしなかったのですけど、今回のはそそられる。この修正してくる正確さみたいなのがみごとなんですよね。核をはずさない自己分析力というか、辺縁部分でうだうだしない。知性を感じますね。
ちょっとインタビューの一部を無断転載。

ホントはねー、主演はしたくなかったんですよ。最後の最後までやりたくないと言い張っていたんですけど、撮影のスケジュールが(ボクの)レギュラー番組の合間を縫っての不規則な日程だったんです。それだとね、さすがにプロの役者さんを拘束できないんです。仕方がないからボクがやることになった・・・。これは大きく書いておいてください。ボクは主演したくなかった!と。

想定していた主演男優は、チャールトン・ヘストンだったそうだ。
監督・脚本・主演なんて、そんなこといつまでもやってちゃだめなのである。
キムにいの「ニセ札」を見て感じたことだけれど、吉本の膨大なコンテンツをもっと生かしてもいいのではないかと思う。
つまり、「大日本人」の主演が、西川きよしとか、笑福亭仁鶴であることも可能だったはずで、あくまで一例だけれど。
ごっつで江守徹石立鉄男ダウンタウンのふたりを演じたことがある。ああいう発想の大胆さが松本人志のすごさだと私は思う。
今でも憶えているけど、大阪のテレビでダウンタウンの漫才を初めて観たとき、こいつらが上方漫才の頂点に立つんだろうなとは思った。それは、当時関西にいて彼らの漫才を経験した人にとっては特に奇妙な考え方ではなく、ごく当然の感想だったと思う。
でもその後の活躍はこちらの想像をはるかに超えていた。私としては松本人志には、これからも常にそういう存在でいてほしいと思っている。
でも、この週末は「花と兵隊」を観にいくかな。