ホワイトクリスマス、クリスマス・イブ

神奈川新聞にこんな記事が載った。

 クリスマスイブのホテルはカップルで満室という“イブ神話”が、今年は崩れるかもしれない。前週の土曜(19日)や、金曜の25日に人気が集中し、24 日の宿泊予約は現段階で80%程度(横浜・みなとみらい21地区のホテル)。「頼みの綱はインターネット予約」と、駆け込み需要に望みをつないでいる。

日本のクリスマスは、一年で最も精液が流される‘ホワイトクリスマス’としてつとに有名であったが、その傾向にも変化が生じているようだ。
クリスマス前になると女の股がゆるくなったものであったが、そういう時代も終わるらしい。
私としては、政権交代以上にひとつの時代の終焉として感慨深い。
クリスマスとセックスが結びついたのはおそらく80年代のバブル以降だろう。それまでのクリスマスといえばどちらかといえば子どものためのイベントで家族がそろって過ごすものだったと思う。

 でも、「このCMが社会現象になった」と言われる理由は、クリスマス・イブの夜に当時よく見られた、バブル期の象徴的な現象に重ねて語られるから、でしょう。

 クリスマスイブの夜、都会のホテルにはチェックインする若い男女が列をなしました。半年前に予約しないと部屋を取れないとうわさされました。「CMが、イブの夜のカップルの行動を結果的に後押しするような波及効果もあったようです」と坂田さんは振り返ります。

前時代の残照が今の時代を照らし出している。 バブルが作り出したひとつの時代の雰囲気が、ついにその残照も残さず地平に没し去ったということなのだろう。 時代が変われば、人のマインドまで変わる。単に時代の波に乗っただけなのに、いい気になっている奴はやっぱりちょっとバカに見える。