立花隆

先月、
「鳩山民主党政権は官僚を諸悪の根源視してひたすら官僚の力を削ぐことに狂奔しているが、・・・

(略)

粗悪な政治家による政治主導国家と官僚主導国家のどちらが恐ろしいかよく考えねば。」
と書いていた、立花隆の「私の読書日記」の今月分は、八木雄二というひとの『天使はなぜ堕落するのか 中世哲学の興亡』という本を紹介して、こう締めくくられていた。

 また、不十分な理性は、より大きな有益さは正義に勝ると教える。そこからも堕落がはじまる。
 いろいろ考えさせるところが多い本だ。

つまり、「粗悪な政治家による政治主導国家と官僚主導国家のどちらが」有益かを考えるのではなく、どちらが正義かと考えるべきだったという意味なんだろうととっている。