「月に囚われた男」

ハッと気がついたらもう水曜日。今さら日曜日のことを言うのも気が引けるのだけれど、森村泰昌ジャンルー・シーフを観た後、恵比寿ガーデンシネマで「月に囚われた男」という映画を観た。
クローンと宇宙飛行士という取り合わせは、「クローンは故郷をめざす

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が、先に手をつけたと思うし、あちらの方が、感情の強さとかテーマの掘り下げもずっと深いと思う。思ったより話題にならなかったような気がしていてちょっと悔しく思っている。おそらくテレビドラマ『相棒』の二代目‘相棒’に及川光博が抜擢されたのも、あの好演があったからではないかと思っていたりする。
(まったく話が脱線するけれど、‘相棒’の三代目は是非とも貫地谷しほりでお願いしたいと思っている。貫地谷しほりはイイ。水谷豊との化学反応を見てみたいなぁとか思って。)
クローンは故郷をめざす」や、カズオ・イシグロの小説「わたしを離さないで」を体験していなかったら、新鮮だったと思うけれど、あの二作のインパクトには及ばない。
‘ガーディー’という人工知能が印象的だった。クローンと人工知能のあいだに芽生える不思議な友情が切ない。この映画のテーマはむしろそちらなのかなと思う。
ちなみに、主人公が働いている‘ルナ産業’は韓国系企業という設定らしい。機械にハングル文字が使われていた。
日本という国はもう埋没しているみたいですよ。中国や韓国に呼びかけてみたら?「手をつないで走ろう」って。